■協力:東京出版
http://www.tokyo-s.jp/
毎月1日・11日・21日に問題解答を更新
7月1日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】
(1)
(ア)
1が書かれたカードが外れになるので、1は他のカードよりも後にひかれます。
そして、他のカードは当たりなので、2より後に3が、3より後に4が、4より後に5がひかれます。
よって、5人の取り出したカードに書かれた数字が、21345,23145,23415,23451の順番になるときなので、答えは、4通りです。
(イ)
2が書かれたカードが外れになるので、2は3,4,5のどのカードよりも後にひかれます。
そして、他のカードは当たりなので、1のカードが初めにひかれ、2より後に3が、3より後に4が、4より後に5がひかれます。
よって、5人の取り出したカードに書かれた数字が、13245,13425,13452の順番になるときなので、答えは、3通りです。
(2)
10が書かれたカードを取り出した人は、前のどのカードよりも大きいので必ず当たりになります。
1人だけ外れということは他の9人はみんな当たりです。
ですので、この9人のカードは小さい順にひかれます。
たとえば、3が外れのときには、1,2,4,5,6,7,8,9,10のカードは1より後に2が、3より後に4が、4より後に5が、5より後に6が、6より後に7が、7より後に8が、8より後に9が、9より後に10がひかれます。
そして、3のカードは4より後にひかれます。
つまり、10人の取り出したカードに書かれた数字が、12435678910、12453678910、12456378910、12456738910、12456783910、12456789310、12456789103の順番になる7通りあります。
このことを別の言い方にかえれば、3以外のカードを小さい順番に並べて、3より大きい4,5,6、.、10のどれかの次に3がくればいいので、7通りであると言えます。
つまり、1が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、1が書かれたカードが、2,3、・・・、10のどの次にくるかで9通りあります。
2が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、2が書かれたカードが、3,4、・・・、10のどの次にくるかで8通りあります。
3が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、3が書かれたカードが、4,5、・・・、10のどの次にくるかで7通りあります。
4が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、4が書かれたカードが、5,6、・・・、10のどの次にくるかで6通りあります。
5が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、5が書かれたカードが、6,7、・・・、10のどの次にくるかで5通りあります。
6が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、6が書かれたカードが、7,8、・・・、10のどの次にくるかで4通りあります。
7が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、7が書かれたカードが、8、9、10のどの次にくるかで3通りあります。
8が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、8が書かれたカードが、9、10のどの次にくるかで2通りあります。
9が書かれたカードを取り外した人だけが外れであるのは、9が書かれたカードが、10の次にくるのみで1通りあります。
よって、答えは9+8+7+6+5+4+3+2+1=45(通り)です。
今回のポイントは、まず問題文の条件を満たすのがどのような状況であるのかを整理することです。 そして、(2)では、2が外れのとき、3が外れのとき、・・・、9が外れのとき、と場合わけをして考えることが大事です。
このことは場合の数の基本となる考え方ですので、いろんな問題を解きながら定着させましょう。
ギブアップ・ウィンドウを閉じる