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6月21日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】

(1)
図の体積はどれも同じです。なので、図のように斜線部分の体積を加えた体積も等しくなります。

  chart5.gif

よって、図のように斜線部分を加えて、AとCを床につけたときを比べると、逆比より、B:D=75:60=5:4となります。また、BとDを床につけたときを比べると、ア:56=B:Dなので、ア:56=5:4よって、 ア=56×5÷4=70(cm)

(2)
(ⅰ)
図の体積はどれも同じなので、図のようにBとCを床につけたときの図から、出っ張りの部分の体積をとっても、BとCを床につけた図の体積は等しいままです。

  chart6.gif

なので、BとCを床につけたときについて、上図の網目部分どうしを比べると、 A:D=エ:99=(60-42):99=2:11

(ⅱ)
図のように、斜線部分の体積を加えてもそれぞれの図の体積は等しいままです。

  chart7.gif

よって、図の斜線部分を加えて、AとCを床につけたときを比べると、B:D=60:120=1:2 また、(ⅰ)からA:D=2:11なので、連比よりA:B:D=4:11:22となります。
ここで、図のA,B,C,Dと書かれている部分の辺の長さをそれぞれ、A,B,C,Dとすると、B−A=42なので、比でいうところの11−4=7が42にあたることが分かります。
したがって、A、B、Dにあたる部分の長さは、それぞれ順に、
6×4=24(cm)、6×11=66(cm)、6×22=132(cm)とわかります。
すると、DとBを床につけたときに水が入っていない部分を比べることで、
C×(66-48)=(132-99)×24より、
C=33×24÷18=44(cm)
となるので、ウ=132-44=88(cm)

学習のポイント
今回のポイントは、まず、体積が同じものに、ある等しい体積を加えたり引いたりしても、体積は同じままであるということ、体積や面積について、分かっている面積や長さを利用して、分からないところに比を出したり分からない面積や長さを求めることが出来るということです。
このことを上手く使えるようにするためには、図をよく見たり、書いたりして、どうすれば比を使いやすい図になるのか考えるクセをつけることが大事です。
あまり、出来なかった人は、以上のことを意識してこれから様々な問題に取り組んでみましょう。

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