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6月11日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】

(1)
三角形PAQとCPSに注目してみましょう。
すると、三角形PAQとCPSは相似であり、PA:AQ=CS:PSとなるので、
PQ×PS=AQ×CS=8×CS……<1>
次に、三角形PBQとDPSに注目してみましょう。
すると、三角形PBQとDPSは相似であり、PQ:BQ=DS:PSとなるので、
PQ×PS=BQ×DS=5×DS……<2>
<1>と<2>から、8×CS=5×DS
これは、CS:DS=5:8ということなので、
SC:CD=CS:(DS-CS)=5:(8-5)=5:3

  chart2.gif
(2)
(1)について整理して考えてみましょう。
<1>より、PQ×PS=AQ×CS、<2>より、PQ×PS=BQ×DSなので、
AQ×CS=BQ×DSとなり、
AQ:DS=BQ:CSとなります。
よって、SC:CD=SC:(DS−CS)=BQ:(AQ−BQ)=BQ:ABとなるので、
(1) の結果は、AB:BQ=DC:CSということになります。
そこで、下の図3に(1)の結果を利用すると、

  chart3.gif

AC:CQ=FD:DSつまり、
9:CQ=6:DSより、
CQ:DS=3:2……<3>
とわかります。
下の図4に(1)の結果を利用すると、

  chart4.gif

BC:CQ=FE:ESつまり、
4:CQ=4:ESより、
CQ=ES……<4>
とわかります。
<3>、<4>とES=ED+DS=2cm+DSとから、
下のような線分図が書けます。

  chart5.gif

これから、1(←□で囲む)=2cmとわかるので、答えは
CQ=6cm、SD=4cmです。

学習のポイント
今回のポイントは、図形のなかで相似である部分をさがして、そこから相似を利用して、比で考えていくことです。
また、PA:AQ=CS:PSから、PQ×PS=AQ×CSとなるように、比では内側と外側の2つの数の積が等しいことを利用して計算することも重要です。
今回の問題は、この2つのポイントを理解すれば、解けるので、出来なかった人も、このことを理解したらもう一度解いてみましょう。

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