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5月1日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】

(1)
(ア)
三角形ABEと三角形CBEを比べてみましょう。

chart5.gif

AB=CB、角ABE=角CBEであり、BEは両方の三角形の辺です。
つまり、三角形ABEと三角形CBEは重ねると同じ形になるので、合同であることが言えます。
よって、角ECB=角EAB=80°とわかるので、答えは、132-80=52(度)

(イ)
三角形CBEとABEが合同であることから、CE=AEであることがわかります。
これと、AE=CDとから、CE=CDであることがわかり、三角形CDEは二等辺三角形とわかるので、
角CED=(180-52)÷2=64(度)となります。
また、角BEC=角BEAなので、
角BEC=角BEA=(180−64)÷2=58(度)とわかります。
よって、答えは、角BED=角CED+角BEC=64+58=122(度)

chart3.gif

(2)
角EAB=180−(角BAC+角CAD)
=180−(74+32)
=74(度)
すると、角EABと角CABが等しいことがわかります。
なので、図のように、四角形ABCDに、三角形ABCを辺ABを軸として折り返してできる三角形ABFをくっつけて考えると、角FBA+角BAC+角CAD=180(度)となることから、D,A,Fは一直線になることがわかります。

chart4.gif

三角形ABCを折り返した図形が三角形ABFですので、FB=CBです。
さらに、条件からDB=CBですので、FB=DBとなることがわかり、三角形FBDは二等辺三角形とわかります。
よって、角BFD=(角AFB)角BDF(=角ADB)となります。
そして、三角形ABCを折り返した図形が三角形ABFであることから、角AFB=角ACBなので、角ADB=角ABCであることがわかります。
すると、
角ADB=角ABC とから、結局、三角形ABCは、角ABC=角ACBの二等辺三角形であるということがわかります。
よって、角ADB=角ABC=(180-74)÷2=53(度)
すると、三角形ABDの内角に着目して
角ABD=180-(74+32+53)=21(度)
したがって答えは、53−21=32(度)

学習のポイント
今回の学習のポイントは、まず、合同な三角形を見つけることです。
あせらなくとも、一つ一つ同じ長さの辺や角度に注意していくと、合同な三角形や、二等辺三角形などを見つけていくことが出来ます。
まずは、そのような地道な作業をしていくことで、合同な三角形などを見つける練習をしましょう。

そして、(2)のような問題では、自分で似たような形の三角形を書くことにより、合同な三角形などを見つけていくことが必要となります。
このような問題は、解けない人がほとんどなので、まずは、このような問題もあるのだということを覚えておきましょう。
図形の問題はあせらずに地道に練習していくことが大事ですよ。

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