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毎月1日・11日・21日に問題解答を更新

1月21日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】
(1)
まずは、どのような形になるのかを考えましょう。t=0のとき、図1のようになるので、答えは
(6×6÷2)×6÷3=36cm3
t=6のとき。
図2のようになります。
ここで、四面体AEPR,四面体ADQR、四面体RPGQ,四面体ABQPに注目すると、これらは全てt=0と合同な四面体だと分かります。
よって、求める体積は立方体ABCD-EFGHから、
t=0のときと合同な四面体を4個切り落としたものなので、求める体積は、
6×6×6-36×4=72cm3

2.gif

(2)
(ア)
P,Q,Rはそれぞれ辺BF,DC,EHのまん中にくるので、答えは図3の太線の正六角形になります。

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(イ)
(ア)でえがいた正六角形に図のように点S、T、Uをとり、正六角形の中心に点Oをとります。すると、三角形OQR、三角形UQR,三角形OPR,三角形TPR,三角形OPQ、三角形SPQは全て合同な三角形となります。
三角形PQR=三角形OPQ+三角形OPR+三角形OQRなので、
求める面積は12倍となります。

7.gif

(ウ)
図3の正六角形の1辺の長さを1とすると、図1の正三角形の1辺の長さは2です。
ここで、図3の正六角形を3本の対角線で合同な6個の正三角形に分割してみます。

8.gif

すると、図3には長さ1の正三角形が6つあり、図1には長さ2の正三角形が1つあります。
また、長さ2の正三角形と長さ1の正三角形の面積の比は2×2:1×1=4:1です。
このことから、図1の正三角形と図3の正三角形の面積比が4×1:1×6=4:6とわかるので、
(イ)から、答えは、
(6× 1
1px_999.gif
2
)÷4= 3
1px_999.gif
4
(倍)

(エ)
立体の断面ACGEを用いて考えます。
Aから、t=0のときの三角形PQR(=三角形BDE)と、t=3のときの正六角形に垂直な線を引くと、右図のAK、ALになります。
これから、t=3のときと、t=0のときの高さの比が、AL:AK=3:2とわかるので、(1)と(ウ)を利用して、
答えは、36× 3
1px_999.gif
4
× 3
1px_999.gif
2
=40.5cm3
4.gif


学習のポイント
今回の問題は難しいように見えて、解き方の一つ一つは難しいものではありません。
まず、大事なことは図を書いて、目で理解できるものにして考えてみることです。
そして、一つ一つを丁寧に考えれば答えは出てくるでしょう。
実際の入試のときでも、難しい問題は特に図を書いてみましょう。
はじめは解けないと思った問題でも解けることがあるでしょう。
それでは、最後まであきらめずに入試を頑張って下さい !!

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