■協力:東京出版 http://www.tokyo-s.jp/
毎月1日・11日・21日に問題解答を更新

10月1日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】
(1)試合は、
Aチーム対Bチーム
Bチーム対Cチーム
Cチーム対Aチーム の3種類あります。
問題文から、これらの試合の合計数は30試合であると分かります。
また、同じく問題文から、Bチーム対Cチームの試合数は11試合だと分かります。
すると、Aチーム対BチームとCチーム対Aチームの試合数の合計は
30−11=19となり、19試合となります。
したがって、Aチームの全試合数は19試合となります。

(2)Aチームは、1つ勝ち越していて、試合数は19試合ですので、
Aチームは10勝9敗。
また、一回の試合では必ず、勝つチームと負けるチームが1チームずつでます。
つまり、1試合で勝ち数と負け数がそれぞれ1つずつ増えます。
よって、30試合しているので、合計の勝ち数は30、合計の負け数も30となります。
Aチームは10勝しており、問題文よりCチームも10勝しているので、Bチームの勝ち数は30−10−10=10 つまり10勝です。
また、問題文からBチームは9敗しています。
よって、Bチームは10勝9敗。
Aチームは9敗していて、Bチームも9敗しているので、 Cチームの負け数は、30−9−9=12 つまり、12敗です。
問題文からCチームは10勝しています。
よって、Cチームは10勝12敗。

(3)分からないときは、表にして考えると分かり易いです。

対戦表の書き方としては、縦に勝ち数、横に負け数を書きます。
例えば、甲、乙、丙の3チームがあって、甲が乙に2勝3敗しているときは、下の表のaのところに2、bのところに3と書き込みます。
甲が乙に2勝3敗、乙が丙に4勝5敗、丙が甲に6勝7敗しているときは、下の表の様になります。ちなみに、試合の合計数は右下の通り27となります。

  合計
b.3
a.2
11
合計 11 27
 
←甲の負け数
 
 
 
   
  甲の勝ち数 乙の勝ち数 丙の勝ち数  

それでは、問題の表を作ってみましょう。

  A B C 合計
A c d e
B f g h
C i j k
合計 m n 30
(2)より、Aチームは10勝9敗、Bチームは10勝9敗、
Cチームは10勝12敗です。
よって、ℓには10、eには9、mには10、hには9、nには10、 kには12が入ります。
また、Bチームは10勝9敗しているため、Bチームの試合数は
10+9=19 つまり、19試合であり、問題文からそのうち11試合は
Cチームとの対戦なので、Aチーム対Bチームの試合数は19−11=8
8試合となります。
そして、問題文から、AとBの対戦は五分五分なので、Aチーム対Bチームは4勝4敗となります。
よって、cには4が入り、fにも4が入ります。
ここまでをまとめると、表は下の様になります。

  A B C 合計
A 4 d 9
B 4 g 9
C i j 12
合計 10 10 10 30

よって、dは9−4=5、gは9−4=5、iは10−4=6、jは10−4=6 となります。
以上より、AとBの対戦は、Aの4勝4敗。
BとCの対戦は、Bの6勝5敗。
CとAの対戦は、Cの5勝6敗。

学習のポイント
今回の問題のポイントは、とにかく分かっていることからうめていって、
答えを導くことです。
今回の問題を解くときに、難しい計算は出てきません。
基本的な足し算、引き算ばかりです。
しかし、だからといって簡単なわけではありません。
では、どうして難しく感じたりするのでしょうか?
それは、問題文に書かれているヒントや、そこから分かってくることが、
上手に整理出来ていないからです。
全てを頭の中だけで整理しようとするのは、なかなか大変なことなので、
まずは、分かっていることを紙に書いていって、整理する習慣をつけましょう。
図や表にしてみるのも良い心がけです。
算数では、実際に図や表を書いてみることが、出来る様になるための大事な
ポイントです。

今回は、あえて、解き方を覚えてなくても解ける問題を出題しました。
図や表を書く習慣のない人は、今からでも遅くないので、実際に書いてみる
習慣をつけましょう!!

ギブアップ・ウィンドウを閉じる