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10月1日/ハイレベル問題
【ギブアップ用解説】
![]() (1)試合は、
Aチーム対Bチーム
Bチーム対Cチーム Cチーム対Aチーム の3種類あります。 問題文から、これらの試合の合計数は30試合であると分かります。
また、同じく問題文から、Bチーム対Cチームの試合数は11試合だと分かります。 すると、Aチーム対BチームとCチーム対Aチームの試合数の合計は 30−11=19となり、19試合となります。 したがって、Aチームの全試合数は19試合となります。 (2)Aチームは、1つ勝ち越していて、試合数は19試合ですので、 Aチームは10勝9敗。 また、一回の試合では必ず、勝つチームと負けるチームが1チームずつでます。
つまり、1試合で勝ち数と負け数がそれぞれ1つずつ増えます。 よって、30試合しているので、合計の勝ち数は30、合計の負け数も30となります。 Aチームは10勝しており、問題文よりCチームも10勝しているので、Bチームの勝ち数は30−10−10=10 つまり10勝です。 また、問題文からBチームは9敗しています。 よって、Bチームは10勝9敗。 Aチームは9敗していて、Bチームも9敗しているので、 Cチームの負け数は、30−9−9=12 つまり、12敗です。 問題文からCチームは10勝しています。 よって、Cチームは10勝12敗。 (3)分からないときは、表にして考えると分かり易いです。 対戦表の書き方としては、縦に勝ち数、横に負け数を書きます。 例えば、甲、乙、丙の3チームがあって、甲が乙に2勝3敗しているときは、下の表のaのところに2、bのところに3と書き込みます。 甲が乙に2勝3敗、乙が丙に4勝5敗、丙が甲に6勝7敗しているときは、下の表の様になります。ちなみに、試合の合計数は右下の通り27となります。 |
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A | B | C | 合計 | |
A | − | c | d | e |
B | f | − | g | h |
C | i | j | − | k |
合計 | ℓ | m | n | 30 |
(2)より、Aチームは10勝9敗、Bチームは10勝9敗、
Cチームは10勝12敗です。 よって、ℓには10、eには9、mには10、hには9、nには10、 kには12が入ります。 また、Bチームは10勝9敗しているため、Bチームの試合数は 10+9=19 つまり、19試合であり、問題文からそのうち11試合は Cチームとの対戦なので、Aチーム対Bチームの試合数は19−11=8 8試合となります。 そして、問題文から、AとBの対戦は五分五分なので、Aチーム対Bチームは4勝4敗となります。 よって、cには4が入り、fにも4が入ります。 ここまでをまとめると、表は下の様になります。 ![]()
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よって、dは9−4=5、gは9−4=5、iは10−4=6、jは10−4=6 となります。
以上より、AとBの対戦は、Aの4勝4敗。 BとCの対戦は、Bの6勝5敗。 CとAの対戦は、Cの5勝6敗。 ![]() 今回の問題のポイントは、とにかく分かっていることからうめていって、 答えを導くことです。 今回の問題を解くときに、難しい計算は出てきません。 基本的な足し算、引き算ばかりです。 しかし、だからといって簡単なわけではありません。 では、どうして難しく感じたりするのでしょうか? それは、問題文に書かれているヒントや、そこから分かってくることが、 上手に整理出来ていないからです。 全てを頭の中だけで整理しようとするのは、なかなか大変なことなので、 まずは、分かっていることを紙に書いていって、整理する習慣をつけましょう。 図や表にしてみるのも良い心がけです。 算数では、実際に図や表を書いてみることが、出来る様になるための大事な ポイントです。 今回は、あえて、解き方を覚えてなくても解ける問題を出題しました。 図や表を書く習慣のない人は、今からでも遅くないので、実際に書いてみる 習慣をつけましょう!! |