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ビアマグさんの日記

2010年06月02日12:10

なんてロマンチック

 私は学生時代中古文学のゼミにいた。中古文学というのは古本のことなどではなく、平安時代の文学のことである。

 最近、NHKだったか放送大学だったか忘れたが、中古よりもう少し前、奈良以前の上代文学の番組をやっていて、何の気なしに見ていたら、そのあまりのロマンチックさに打ちのめされてしまった。
 万葉集の恋の歌である。いくつか書いてみる。


 信濃なる 千曲の川の細石も 君し踏みてば 玉と拾はむ

 (川原にあるただの小石でも、あなたが踏んだものならば、宝石だと思って拾いましょう。)


 わが背子は 物な思ひそ 事しあらば 火にも水にも われなけなくに

(そんなに思い悩まないで下さい。いざとなったら火の中でも水の中でも飛び込む私がおりますよ。)


 浅茅原 小野に標結ふ 空言も 逢はむと聞こせ 恋の慰に

(たとえ嘘でも会いましょうと言って下されば、その言葉を支えにこの恋心を癒すことが出来るでしょう。)



 これだよ。やられた。日本人だって結構ロマンチストじゃないの、と思ってしまう。和歌をたしなむ、って素敵なことだなぁ。


 今の若い子達はメールで恋人にどんなこと書いているんだろ。

カテゴリ名: ひとりごと

 

コメント

2010年06月02日 19:04 【先輩ママ・パパ】 MOON

本当に、こんな時代があったのか、と思うような生活風景ですよね。
あまり詳しくはない私ですが、宮様が、姫君が、お互いに書くお手紙は、
気持ちが痛いほどにこめられていて、文才がなくては書けないような内容だったりしますよね。

生活の中では、琴をたしなんだり、匂いを楽しんだり。
季節を感じながらの生活。

勢力争いの中でも、月を愛でるゆとりを感じるあたり、
ますます、そんな時代があったとは思えないです。

今の子は...。
単語で終わっちゃうのかなぁ。

余談ながら、日本人男子は、あの時代の貴族たちの装束がすごく似合う体型だと思いませんか?
私はサムライ姿より、好きだな~~~。

(わが家のお内裏様、【宮様~~】とお呼びしています⇒好きな顔なんです)

 
2010年06月02日 23:14 【先輩ママ・パパ】 ぼの

ステキな恋の歌いっぱいありますよね。
すごくのびやかに自由に表現しているというか・・・

額田王の「茜指す紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」
余りに有名な歌。大好きです。
それでその時代に興味を持って色々歴史小説やらを読んで、
恐れ多いのですが讃良(さらら)って名前かわいいなぁ~♪(持統天皇のお名前)と娘が出来たらつけようと思ってたのですが、
あえなく却下されました・・・

 
2010年06月03日 06:29 【先輩ママ・パパ】 MOON

ぼのさん

中大兄皇子と大海人皇子の兄弟対決。
大海人がたまらず額田に逢いに行ってしまった時の歌ですね。
兄が弟のおくさんを取り上げちゃったわけですから、今の時代には考えられないですけど、結果的には額田は
中大兄にも魅かれたとも言われ、せつないですね。
(私は大海人ファン)

さららちゃん。可愛い。
どうして却下だったんでしょう。

 
2010年06月03日 08:25 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

おお~、ぼのさん,MOONさん素晴らしいご見識。

 さららちゃん、かわいいなあ。
 NHKの朝ドラの主人公にもなりそう。こころちゃんとかひらりちゃんとか、あちらも結構、「おっ」と思う名前が多いですよね。

 
2010年06月03日 21:23 【先輩ママ・パパ】 ぼの

長女がきららで次女がさららってつけようと思ってたんです。
もしくは茜もいいなぁって。

さららって、サラダみたいとか言われました・・・
いちいち説明はしなかったのだけど。
結局いっぱいお名前書き出して字画を見てもらって・・・という
儀式を踏みました(素直に従いました~)

まあ、実のところ、二人の名は姉妹漫才できそうな韻を踏んだ名前ですが。

 
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