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ビアマグさんの日記

2010年02月15日12:41

歌舞伎座

 東銀座にある歌舞伎座は今年の4月をもって取り壊しとなる。
昭和26年に建てられたという美しい建物はひとまずお役御免となるわけだ。

 ほぼ一年にわたって行われてきたさよなら公演もあとふた月ほど。

 歌舞伎なんて普段は関係なく過ごしている人が多いのが事実だが、歌舞伎発祥の言葉というのは実は日本語の慣用句としてかなり定着している。


 荒事(あらごと)と呼ばれる天下無敵のスーパーヒーローが敵をなぎ倒す、みたいな演目がある。
 (主なものに「暫(しばらく)」とか「菅原伝授手習鑑・車引(すがわらでんじゅてならいかがみ・くるまびき)」などがある。有名なのは「勧進帳(かんじんちょう)」かな。)

 この中から江戸時代後期に七代目市川團十郎が18演目を選んで「歌舞伎十八番」とした。
 カラオケの「十八番」などという使い方をするのはここからきている。

 三行半(みくだりはん)・・・結婚の誓いをたてた誓約書が七行。それを半分にちぎる意味で三行半。

 大向うをうならせる・・・三階席とその向こうの一幕見席のこと。料金が安いため何度でも見るような常連が多い。ここの席の人をうならせるような立派な芸。ちなみに「成駒屋!(中村歌右衛門)」とか「成田屋!(市川團十郎)」とか役者の屋号をセリフの間合いにかけているのはほとんどここの席の常連のおじさん。


 初めて歌舞伎を見たのは19歳の時。演目は「傾城事(けいせいごと)」と呼ばれる遊女の話だった。「傾城濱真砂(けいせいはまのまさご)」というタイトルだったと思う。←漢字が間違っていたらごめんなさい。(傾城というのは城が傾くという意味。遊女に入れあげるとお城が傾くというわけ。ひいては遊女そのものを指す。)


 それから市川猿之助(屋号:澤瀉屋・おもだかや)のスーパー歌舞伎なども見に行った。

 ここ何年も見に行ってないなあ。忘れていたけどもうすぐ取り壊し。今のうちに見に行かなくちゃ。当日売りの一幕見席でもいいかな。

 MOONさんは宝塚にお詳しいんですよね。そちらも興味深いです。

カテゴリ名: ひとりごと

 

コメント

2010年02月15日 21:38 【先輩ママ・パパ】 カプチーノ

ビアマグさん こんばんは。

さすが!
色々な語句、語源は聞いた事がありますが歌舞伎から来ているんですね、
スゴイ知識に感心してしまいました。

女子校時代、歌舞伎を見るという行事があったんです。
歌舞伎座の建物や内部はよく憶えているのですが、始まって間もなく寝てしまいました。
帰りに表参道まで行ってブラブラした事はバッチリ憶えてます。
もったいない事しました・・・

 
2010年02月16日 10:54 【先輩ママ・パパ】 ビアマグ

超がつく付け焼刃なので、一部はさすがに調べました。

 歌舞伎は高校生位だと面白くないんですよね。
 でもなぜか年が行くと面白くなる。

 高校生と行くなら絶対に狂言です。お笑いなので。私も一回しか行ったことがないのですが、これは面白い。
 逆にお能は正直さっぱりわかりませんです。

 
2010年02月16日 19:13 【先輩ママ・パパ】 MOON

歌舞伎は私もカプチーノさんのように
学校で連れて行ってもらいましたが、
寝ました....。

中村勘三郎、市川猿之助、市川海老蔵
くらいしか分かりません。

猿之助さんのご飯やさんが大好きで、
そちらの方はよく「楽屋飯」をいただいています。

母方の叔母が大好きで母としょっちゅう行っているようですけど、
私はビアマグさんの仰る通り、
いわゆる「お腹の中に居た時から」宝塚を観て育ちました。
こちらは詳しいかもしれませんね。(苦笑

ちなみにごく普通に観ているだけで、
ひとつの公演を10回以上リピートはするのですが、
あの異常なファンとは違います(笑)

 
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