昨晩はテニススクールがあった。
夜6時40分からという、主婦としては非常に出づらい時間のクラスなので、お料理だけして自分は食べないで出ることが多い。
昨日は肉じゃがを作ったところでお醤油を切らし、ぶりの照り焼きを作るつもりが塩焼きになってしまった。
時間がなくて速攻で出発。髪を結ぶのを忘れてしまった。
スクールについて体操に遅刻していきなりミニラリー(ネットを挟んでする短い距離のアップメニュー)をし終えたところで、いきなり鈴木さん(仮名・男性)に「ビアマグさん、今日髪の毛結んでないんですね。なんか感じが違って素敵です。」と言われた。
「え?」と一瞬びっくりして、誰かこのおじさんに眼鏡買ってあげて、と思ったのだが、「やだあ、鈴木さんたら、もう飲んでるの?」というチーママみたいなコメントしか出てこなかった。
ものすごくうろたえた。(笑)途中から女の子にヘアゴムを借りて結んだ。
テニススクールの私のクラスには現役高校生からシニア世代までいろいろな方がいる。
大阪出張から飛んで帰ってきたんですよ、と汗をかきながら走ってくるおじさまも、今日から子どもがテストで、というお母様も、自動車学校で整備士を目指している男子も、学校の先生も主婦も大学生もいる。さきほどの鈴木さんはいつも紫のウェアだ。
とても面白い方で、右から左までよく走る。ある意味コミックテニスなので人気がある方だ。
みんないろいろな偶然で同じクラスにいて、時間を作ってはせっせとテニスをしに来ている。こういうのを「縁」というのだろう。
若いうちにテニスに巡り合った人も、私みたいに36でラケットの持ち方から習った人もいろいろいるが、私自身は、ここまで続く趣味になるとは思わなかった。
「中高年から始める○○」というような本や番組は多い。
子どもも大きくなった。仕事も充実している。家庭も円満。それでも何か始めたい、やってみたい、残りの人生を充実させたい、と思う。
クラスの中高年の皆さんも、ミッドライフクライシスなのではなく、みんなあくまで前向きだ。出られるものならウインブルドンだって出そうな勢い。
球拾いをしながら、長い不景気を嘆き、親の介護が大変だの、子どもにお金がかかりすぎると言いながらするテニス。
この不思議な連帯感は独特なものがある。
現役高校生が紛れていなかったら、みんなでそのまま飲みに行ってしまいそうだ。
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