中学受験以上に景気変動の影響を受けやすいのが小学校受験です。バブル最盛期に人気が急上昇。
その崩壊とともに、やや落ち着きを見せていましたが、近年の景気回復に伴って再び受験者が増加してきました。
リーマンショックの影響もあって、今後の予想は難しいのですが、さらに人気が高まる要因もあります。有力私立大学で附属小学校を開設して、早い段階から学園にシンパシーを感じる子どもたちを確保しようという動きが見られるからです。
たとえば、2002年に早実初等部、2005年に帝京大学小、2007年に菅生学園(系列校は東海大学)が誕生しました。2011年には慶應が横浜に2つ目の小学校開校を予定しています。近畿地区でもトップ校の「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)が小学校を新設。また、埼玉にも2003年以降、4校が新設されています。
こうしたことから、今後は小学校受験をめざす家庭が増えてくることが考えられます。
平均競争率は10倍以上~2倍弱と、倍率に開きはありますが、中学受験は難関校でも約4倍ですから、それと比較するとかなり厳しい入試といえます。これは供給数自体が少ない(東京を例にとると、私立小学校の定員は、全小学生数の約2%)ことが最大の要因です。そのため、希望通りにはいかない可能性の方が高いことは事前に覚悟しておいた方がいいでしょう。
学校によって異なりますが、一般的にいうと、ペーパーテスト、行動観察(特定の指示を与えて、対応の様子を見る)、運動、絵画などで合否判定が行われます。
最も重視されるのは行動観察ですが、伝統校が学校文化に向いた子どもであるかを重視するのに対して、いわゆる受験小学校(中学は他校を受験することを前提とする)では知育を重視するという傾向が見られます。
しかも、伝統校でも、評価の観点が異なるので要注意です。たとえば、慶應義塾では回りの子どもたちと相談しながら行動する協同性、学習院では教師の指示を正確に理解できる力が重視されるといわれています。また、受験小学校では、課された作業をやり遂げる力が求められているようです。
小学校受験をめざすのは、代々の家庭文化を子どもにも継承したいという思いに根ざしているケースが多いと思われます。そのために母校への入学を勧めるわけです。学校側でも、学校の文化、風土をよく理解している家庭の子どもに入学してほしいと考えており、学校文化と家庭文化の整合性を重視しています。ですから、やはりOBの子どもの方が有利な面がありますね。
小学校4年生から、音楽、体育だけでなく、4教科でも専門の教員が教える「専科制」を採用しています。
当然、より深い教育が展開されています。とくに算数は論理的な思考力が養われるという定評があります。
先ほど申し上げたように、学校によって文化が異なりますから、通える範囲で、子どもにあった校風の学校を選ぶことが肝心です。Willナビなどで情報を入手して、じっくり比較してみることをお勧めします。
成長の早い子どもの方が向いていることは確かです。指示に対して反応がクリアでないと、入試はシビアですから、減点対象になります。ですから、子どもの発達段階を冷静に判断することが重要です。まだ甘えたい盛りの子どもや、成長が遅めの子どもは、入試準備のためのトレーニングをすること自体がつらいかもしれません。
合格者のほとんどが2年間ほど塾に通っています。音楽、運動、知育など、それぞれの分野で評価の高い塾がありますから、1つの塾に絞る必要はなく、目的に応じて活用するのがいいでしょう。もちろん、忙しくなりすぎて、子どもがストレスを感じるようでは困りますから、その点については十分に配慮する必要があります。
また、最近のアメリカの調査で、将来の収入の差を生み出す影響力が最も大きいのは、就学前、つまり幼児期の環境であるという結果が出ています。就学前に温かい母親の愛情に包まれた子どもは将来必ず伸びるし、逆にこの時期に母性愛を剥奪されたと感じる子どもは、たとえ当面は合格という成果を出したとしても、後々伸びない。早期教育の最大の核心は、母親が愛情を持って接することです。
子どもに厳しく当たりすぎると逆効果になりますから、常に子どもを温かくアシストするという気持ちを大切にしてほしいと思います。
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キリスト教主義12年一貫教育
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