「遊んでばっかり?」
「本当に、受験生?」
って、お叱りを受けそうです。
バリ島の後、中学受験生の娘を伴って、三重県は熊野の「海の学校」に参加してきました。
友人が主催する「海の学校」、インストラクターも友人ということで安心しての参加でした。
ところが熊野に到着するやいなや、雨模様の中、
「濡れてもいいように水着に着替えて、海に向かいましょう」という指示が。
娘より私のほうが、恐る恐る、ついていきました。
最初は、ビーチクリーン。
「キャ~!」と叫んでしまうほど、細かく白い砂の美しい海水浴場。
でも、実際に歩いてみると、足元にはたくさんのゴミが落ちています。
それを1つずつ拾いながら歩いていくのです、小雨の中。
各自が持っているスーパーのゴミ袋は、すぐにいっぱいになりました。
さすが熊野古道。
海岸沿いには、いくつかの神社があります。
みんなでお参りを済ます頃、
「やっぱり、せっかくなので、海に入りましょう」ということになりました。
娘ユコはインストラクターの先生に連れられて、海へ。
台風の影響で高くなっている波の中、なんとボディーサーフィンを習っています!
プールでも、足の立たない所には行けないユコなのに。
ボディーサーフィンに慣れた頃、次は、これまた、なんとドルフィンスイム?
高い波の根元目がけて、頭から潜り込むのです。
「ゲッ?!」
見ている私も、気が気ではありません。
ユコも、ちらちら私のほうを振り返っています。
でも、これがうまくいくと、高い波なんて、まったく関係ないかの如く、スッと海面に浮かび上がってこれるのです。
インストラクターは、菅原真樹さん。
ハワイ島在住、カロコヒーリングセンター所長、7分間息を止めることができるというダイバーであり、水中写真家でもあります。
だんだん面白くなってきたユコが、私に手招きし出しました。
真樹さんも一緒になって手招きし、私にも海に入れと言うのです。
「お化粧が落ちるから~!」
「落ちたって、キレイですよ~!」
という問答の末、覚悟を決めて、真樹さんとユコの元へ。
私、真樹さん、ユコと並んで、手をつなぎ、いざ、波の中へ!
「行け~!」という真樹さんの声に、遅れないように躊躇せずに潜らなければ、手をつないでいるので迷惑をかけます(汗)。
「あれ?」
拍子抜けするほど、簡単に、高い波をものともせず、海面に上がってきています。
ユコを見ると、ニコニコ。
「気持ちいい~」
と言う私に、真樹さんも
「そうでしょ?」
と、ニコニコ。
でもね、皆さん、想像してみて下さい、波の高さを。
ユコの目線から見ると、かなり驚異的な高さに見えたはず。
でも、このニコニコ顔。
「壁って、こんなふうに越えるんだなぁ」
「ユコ、きっと自信がついただろうなぁ」
と、この「海の学校」の持つ可能性に気づきました。
なにも勉強だけじゃないんです。
いろんな経験が、子ども達を強くします。
優しくもします。
賢くもします。
ユコが決めた、兄2人とは違う私立中学。
ここは面接重視なのです。
しかも一問一答式の面接ではありません。
子どものグループに、1つのプロジェクト課題が出され、それを小一時間でこなす、その様子を数名の教師が、採点ボードにチェックしながら見ているそうです。
付け焼刃の面接練習は役に立ちません。
学校側の求める子ども像。
子ども自身が行きたい学校のイメージ。
ここをしっかり見極めておかないと、結局そのズレは入学後の子どもへの負担となるだけです。
双方ともに、しっかり実像を見せ合って、そのうえで適正を判断しましょうという考えに、私は共感します。
さて、うちのユコ。
芯にはしっかりした自分というものを確立しかけてはいるのですが、それを表現せずに今まできています。
表現すること。
自己PRできること。
積極性。
能動的に。
この要素を問われると、以前の学校訪問で、私もユコもわかっているのです。
この夏休みこそ、良い機会です。
あと、どれくらい、その機会、自分の既存の殻を、自己イメージを払拭し、出したい自分を表現できる機会があるでしょうか?
いつもの自分じゃない自分を出せる場所。
いつものメンバーじゃない人達の中へ、どんどん連れ出して、違うユコを味わわせてやろうと思っています。
カテゴリ名: 中学受験