クルム伊達君子さんが、13年ぶりにウインブルドン選手権に出場する。
一度は引退したプロテニスの世界にもどってきてくれたことには大きな感謝でいっぱいだ。
その道を極めた人が引退を決めるのも復帰を決めるのも生半可な気持ちではないだろうが、よくぞここまで活躍出来るもの、と感心することしきり。中年の星である。
何かを新しく始めたり、一度やめてしまったことを再開したり、実は人生はとても自由なもののはず。
結婚したり出産したり、転職や転居やいろいろな理由で中断したものもあるが、またやってみようか、と思ったりする。
伊達さんは13年前も素晴らしかったが、今の方が魅力的だと思う。引退も、国際結婚も、海外移住も、復帰も全部自分で決めてきた人のすがすがしさを感じる。
出場することだけでもすごいことだろうが、彼女自身はもちろん出るだけで満足しているわけもないだろう。
勝って優勝を目指して欲しい、と本気で思う。
彼女の持ち味「ライジングショット」はテニスを始めてみて思うが、非常に難しい。球の上がりはなを打つためには一刻も早く球に追いつかないといけないし、追いつくためには予測が必要。
さらに予測だけではだめで、相手に、思ったところに「打たせる」技術もいる。
さりげなく見ているテニスだが、見るとやるとは大違い。それでも、努力すればいつかは試合で勝てるようになるだろうか、と思いつつスクールに通っている。
「今からテニス習って何になるの?」という内なる声も外の声もあったが、技術だけでなく、テニスを通じて得た友人や、根性や健康はもはや貴重な財産だ。
私の世界を広げてくれたこのスポーツの発祥の地で、テニスの祭典ウインブルドン選手権が始まる。注目して見ていたい。
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