



「慶應義塾に学ぶ者は常に、『気品の泉源、知徳の模範』となり、かつ『全社会の先導者』となるようにつとめなければならない」。これが福澤諭吉先生の慶應義塾建学の目的です。つまり、知徳とともに気品を重視し、人格を備えた先導者にならなければならないということです。



本校はもうすぐ100周年を迎えます。東武鉄道の敷設に大きな関わりを持った実業家で、社会から得た利益は社会に還元する義務があるという考えから、莫大な資産を投じて武蔵を立ち上げました。その建学の理念として「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」という三理想があります。このような人物を育てたいと100年間教育を続けてきて、現在も変わらず、私達もこの三つを大切に考えています。



早稲田高等学院中学部は2010年に早稲田大学が設置した初めての附属中学校で、高等学院と同じ校地に併設され、一体化した環境にあります。原則として中学部から全員が高等学院へ進み、全員が早稲田大学に進学する、大学受験を前提としない附属の中学校・高等学校です。中高大一貫の教育が学ぶ力と未来に向かう意志をどのように育んでいるか、中学部はまだ歴史が浅いため、今回は高等学院のお話を中心に紹介します。


<パネリスト>
部長

<パネリスト>
校長

<パネリスト>
学院長

<コーディネーター>
共同代表
第2部では、3校が名門校として社会で活躍する人材を輩出し続けている背景や、これからの時代をリードする子どもたちに必要な力などについてお話を伺っていきたいと思います。最初のテーマは「自由」についてです。3校とも自主性を重んじる学校ですが、慶應普通部では「自由」についてどのようにお考えですか。


3校の先生方の講演やパネルディスカッションを通じて、それぞれの学校の教育理念や教育方針を聞き、入学を検討したいとお考えになった方も多いかと思います。そこで、3校の入学試験の特徴について、簡単にご紹介させていただきたいと思います。