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特別コラム

私立小学校の学びの魅力とは何か小学校受験を上手に活用して「考える力」を育もう

桐朋小学校 中村博校長にインタビュー

 

私立小学校の学びの魅力とは何でしょうか。公立小学校とはどのような違いがあるのでしょうか。「一人ひとりの子どもたちを『主人公』とした学校でありたい」という教育目標を掲げる桐朋小学校の中村博校長に、教育の特色をお聞きしました。

一人ひとりの子どもたちを「主人公」とした学校でありたい

──私立小学校で学ぶ魅力とはどのようなものでしょうか。


青山学院初等部 中村貞雄 部長

中村 最大の魅力は自由度が高いことです。とくに本校のように大学まで擁する学校法人では、特別な受験勉強の必要がなく、自分が興味を持ったこと、好きなことに時間をかけて打ち込むことができます。
 また、教員の異動がなく、長く学校に在籍していますので、卒業してからもよく遊びに来てくれます。同じ学校法人の中・高等部の教員との連携も綿密で、一人ひとりの性格、個性なども申し送りされていますから、長い目で子どもたちを育むことができます。
 私立小学校それぞれに建学の精神や特色がありますから、自分の子どもに合った学校を探すことができる選択肢の広さもメリットでしょう。価値観が近い家庭の子どもが通っているので、保護者にとっては安心感が得られる面も大きいかもしれません。


 

子どもたちの発案で毎年内容が変わる「委員会」「子ども団」活動

―─青山学院初等部では、どのような理念のもとに教育を展開していますか。

中村 青山学院では、創立以来キリスト教信仰にもとづいた心の教育を行っています。スクール・モットーは、聖書のみ言葉でもある「地の塩、世の光」です。3年前の学院創立140周年を機に、それをもっと体現化しようということで「サーバント・リーダーの育成」という目標を掲げました。また、初等部独自の教育理念になっているのが「神様からの賜物を活かす教育」です。子ども一人ひとりが神様から賜物をいただいています。その大切な賜物を、日々の学校生活の中で高め、増やし、人のために役立つことが目標です。


―─教室に「5つのおやくそく」の額が掲示されています。

中村 「しんせつにします」「しょうじきにします」「れいぎただしくします」「よくかんがえてします」「じぶんのことはじぶんでします」の5つです。入学式当日から、この5つを心に置いて生活するように伝え、毎週月曜日の礼拝で私が話をするときに、それが守られているか確認し、常に意識させるようにしています。語尾が「…しましょう」ではなく「…します」にしているのは、自分の意思で生活できる子どもを育てたいからです。


 

自主編成のカリキュラムで「実感を得る」教育を展開

―─授業の特色を教えてください。

中村 1・2年生は「生活まるごと学習」と名付けています。もちろん、文部科学省の学習指導要領に沿っていますが、自由度の高い時間割になっています。始業・終業のチャイムすらありません。子どもたちが興味を持って熱中しているようなら、その教科の学習を続けますし、逆に飽きているようなら、他の学びに転換します。学びの主体はあくまで子どもたちであり、その様子を見ながら、教員の裁量で柔軟に対応しています。
 3・4年生では「体験学習」を重視しています。たとえば社会科でゴミ問題を扱ったら清掃工場に出向き、実際に見て話を聞き、五感を使って学習してきます。バリアフリーについて学んだら、車椅子体験を行います。単なる知識で終わらせず、肌で感じ、考え、行動することが、とくに小学校段階では重要なのです。
 5年生からは、全教科で専科制を採用しています(英語、音楽、図工、体育、水泳、読書は音楽、図工、体育、水泳、読書は1年生から)。本校の子どもたちは高学年になると、得意教科を中心に、より高度で深い学びをするようになっていきますから、その意欲に応えるためです。教員にとっても、全教科の授業から一つの教科(専科)になるため、充実した教材研究が可能になるメリットがあります。担任クラスだけでなく、学年の全クラスで自分の専門教科の授業を受け持つことになりますから、すべての子ども一人ひとりに対応できる効果もあります。子どもたちにとっても、様々な教員と関わる中で、視野の広がりが期待できます。


自主編成のカリキュラムで「実感を得る」教育を展開

―─定評のある英語教育についてもお聞かせください。


学校オリジナルの英語教材「SEED BOOK」。
ネイティブ教員も今後増員の予定

中村 中村 1年生から英語の授業を実施しています。 約20年前に、初等部から高等部までの12年間を、4年ずつ3段階に分けてステップアップを図る教育体制を構築しました。2008年より着手した12年を一貫した4─4─4制のオリジナル教材「SEED BOOK」を使用しています。低学年では、歌、演劇、ジェスチャーなど、まずは英語を好きになってもらうために遊びの要素を取り入れた授業にしています。第2段階の5年生になると、文章を聞いて内容を理解し、自分から読み、書き写すようになっていきます。ネイティブ教員が2人在籍しており、特に聞く・話す力の向上に力を入れています。
 また、本校は、保護者の仕事などの関係で、いったん海外で過ごしても、3年間までであれば復学できる制度を設けていることもあって、全学年に必ず帰国子女の子どもがいます。英語に堪能な同級生から教わるシーンも多く、そうした環境が英語上達につながっています。今後も英語教育はさらに充実させていきたいと考えており、いくつかの新しい試みも予定しています。


―─具体的にはどのようなことが構想されているのですか。


自然の中、4泊5日で3〜6年がともに過ごす「雪の学校」

中村 ネイティブ教員を増員します。タブレットの活用も促進し、発音や会話の練習が自宅でもできるようにしたいと思っています。近隣のインターナショナルスクールとの交流の機会を増やすとともに、今年の夏休みには、英語に特化したサマープログラムも新しく導入する予定です。さらに、これまでも実施していたオーストラリアのホームステイも拡充し、より多くの子どもたちが参加できるようにします。

 

小学生にとっては「学び」と同じくらい「遊び」が大切

―─そのほかの教育の特色を教えてください。


季節ごとに、海・森・山の臨場感を肌で感じることで、
心に残る経験となる

中村 6年間でトータル50日以上の宿泊行事があります。「神・人・自然」をテーマに、多彩な行事を企画しています。たとえば、長野県黒姫で4泊5日、3~6年生の縦割り生活で行われるのが「雪の学校」です。ノルディックスキーのほか、イグルー(洋風かまくら)や雪像づくり、雪上登山などに挑戦します。
 6年生は全員、8泊9日の「洋上小学校」を体験します。今年は高知、屋久島、壱岐、門司、広島などを巡るコースです。各寄港地での散策や、手旗信号、ロープワーク、船内散策、船速測定、星の観察、プランクトン採集、海水の透明度調査など、盛りだくさんの内容です。


―─宿泊行事によって、子どもたちはどんなことを身につけるのでしょうか。

中村 生活力が高まり、我慢を覚え、逃げない心が育まれます。何よりも大きいのが、与えられた課題を成し遂げたという達成感です。それによって自信が生まれ、自己肯定感の高い子どもが育ちます。私たちは子どもたちの変化に手応えを感じていますし、保護者も、宿泊行事から帰宅した子どもを見て、たくましくなったと、その変化に感動するようです。


―─クラブ活動も活発ですね。

中村 現在、聖歌隊、ハンドベルクワイア、ラグビー、自転車、アマチュア無線など、12のクラブがあります。ロボット工学専門の保護者の協力で、ロボット製作にも取り組んでいます。本校の保護者は、多様な分野の第一線で活躍されている方が多く、本校の教育に積極的に協力してくださることが、大きな強みになっています。


 

 

入学考査では日常生活や遊びの中から自然に身につけた力を重視

―─最後に、私立小学校受験を考えている保護者へのメッセージをお願いします。


6年の「洋上小学校」では、仲間とともに
課題をやり遂げることで自信が生まれる

中村 相談会、説明会でよく「どんな子どもを望んでいるのか」と聞かれますが、正直なところ、困ってしまいます。実は本校では、何か特別な力を求めているわけではないからです。普通に育ち、心身ともに健康であれば、それで十分なのです。ですから、幼稚園、保育園の日々の生活を大切にしてほしいと願っており、事前に特別な対策を立てる必要はないと考えています。
 1つだけ配慮していただきたいことをあげるとすれば、挨拶を含む躾は、やはり家庭の役割だと思っていることです。「自然にありがとうと言えるか」「遊んだ後はちゃんと片付けられるか」「順番を守れるか」といったことで、そのあたりは入学試験の際に確認するようにしています。


―─いわゆる知力を鍛えておく必要はありませんか。

中村 本校はペーパーテストを課していません。知力が多少関わるとしたら、マンツーマンの面談ですが、たとえば絵本を読んで、どんな動物が出てきたかなどを問うことはありますが、普段から絵本を読んでもらっている子どもにとっては、それほど難しいことではないでしょう。
 それ以上に入学試験で大切にしているのは保護者との面談です。必ず質問することは、これまでの子育ての方針と、今後の学校教育への期待です。その点について、保護者と私たちの教育方針がずれていれば、入学後、子どもが戸惑ってしまいますから、気をつけて確認するようにしています。


 

共学青山学院初等部

「かけがえのないひとり」を育む個を生かす教育

共学暁星国際小学校

せかいを広げる ことばを学ぶ

共学国立学園小学校/附属かたばみ幼稚園

自ら考え、自ら学び、自ら行動する子どもを育てる

共学さとえ学園小学校

21世紀に輝きながらたくましく生き抜く人材を育てる

共学淑徳小学校

共に生きて、共に活かしあう

共学菅生学園初等学校

「歩き・考え・学ぶ」を基本理念とする

共学精華小学校

人のおせわにならぬよう
人のおせわのできるよう

共学成蹊小学校

「自立」「連帯」「創造」の力を育む

女子聖心女子学院初等科

多様に、グローバルに、より良く生き抜く

共学聖徳大学附属小学校

「和」の精神を育み、「本物」に触れ、世界を知る

共学清明学園初等学校

子どもの良さを見つける教育

共学洗足学園小学校

社会のリーダーの礎を築く

共学桐蔭学園小学部

「自ら考え 判断し 行動できる子どもたち」の育成

共学東京三育小学校

豊かな心と健やかな体、高い知性を バランスよく伸ばします

共学東京都市大学付属小学校

「高い学力」と「豊かな心」の育成

共学宝仙学園小学校

高い学力と豊かな情操

共学明星小学校

正直なよい子の育成

女子立教女学院小学校

神の前に主体的に、自由に生きる