安田先生の2010年度入試動向予想
安田教育研究所代表安田 理氏
東京都出身。早稲田大学卒業後、(株)学習研究社入社。雑誌の編集長を務めた後、教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。教育情報編集部長を最後に同社を退社。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルタントなど幅広く活躍。著書に「中学受験 わが子をつぶす親、伸ばす親」(NHK出版)ほか。
私立高校の入試日程は?
各都県の私立高校の入試は以下の日程で行われます。
| 東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | |
|---|---|---|---|---|
| 推薦入試 | 1月22日以降 | 1月22日以降 | 1月22日以降 | 1月16日以降 |
| 一般入試 | 2月10日以降 | 2月10日以降 | 1月27日以降 |
千葉は推薦入試・一般入試という区分ではなく日程上の区分なので、前期選抜・後期選抜といっています。埼玉は2010年からは前期・後期の区分がなくなります。
2010年度私立高校入試の最大のポイントは、東京の推薦入試でB推薦(併願推薦)が認められなくなること。推薦入試は第一志望の受験生のみになり、併願する場合は一般入試の「併願優遇」という制度を利用することになります。そのため、都内の生徒の多くが一般入試で私立高校を受験することになるでしょう。
私立高校入試の注意点
2010年はどの都県でも公立中学校卒業生は増加します(東京約3800、神奈川約3200、千葉約2200、埼玉約2200)。受験生にとってはそれだけ厳しくなるわけですが、ダブルパンチとなるのが、募集を減らす学校が非常に多いことです。
高校募集停止
東京都市大付属(2011年度からは東京純心女子、富士見)。中学を開校する学校の募集減
中央大学附属、早稲田大学高等学院、成立学園、昌平など。付属中学からの内部進学者の増加に伴う募集減
東海大学高輪台、広尾学園、豊島岡女子学園、法政大学、順天など。このように、どちらかというと上位校での募集減が目立ち、学力の高い層の行き場がなくなります。募集減の場合、これまでそこを受けていた受験生がどこへ移動するか、他校へも波及するので、受験作戦を立てるにはそこまで読む必要があります。
一方、募集停止が相次いでいましたが、珍しく新たに高校募集する学校があります。中学からスタートした宝仙学園共学部理数インターが、内部生が高校進学する年に当たる2010年度から高校の募集を行います。
共学化と校名変更もあります。共学化では、郁文館、郁文館グローバルが共学校となるほか、東京都市大学等々力(旧東横学園)が共学部を開設します(2011年には東星学園が女子校から共学校になります)。校名変更はみな女子校で、東京文化が新渡戸文化に、横浜山手女子が中央大学横浜山手に、聖徳大学附属が聖徳大学附属女子に、茨城の聖徳大学附属聖徳は聖徳大学附属取手聖徳女子に変更します。
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以上のように2010年度は私立入試も大きな転換点を迎えます。大きな変更があるときはどうしても安全志向になりがちなので、こうしたときこそ積極的にチャレンジしましょう。
