東洋英和の学校生活は、８時に登校、８時10分から20分間の礼拝で始まる。聖書科の授業が中１から高３まで毎週あるように、キリスト教の精神が学校のすみずみに行きわたっている。
　学校説明会に足を運べば、生徒によるパイプオルガン演奏、聖書朗読・祈祷、夏期修養会報告……と、その一端に触れることができる。
　入学すれば、中１では「ディアコニア」という奉仕の体験学習、高３では伊豆での「修養会」など、ボランティア活動や自己の内面を見つめる機会が数多くある。
　また、ほとんどの学校が、高２・高３で文系・理系コース、国公立・私立コースといったコース分けをしている中にあって、東洋英和はコース別を採っていない。進学先の異なる生徒が一緒に生活することで、卒業後の人間関係が豊かになるようにするためだ。学校としての大学合格者数より、生徒の人生を大切に考える姿勢、ここにも「誰かのために、まず、私から始めましょう。」の精神が生きている。
　近年、即役立つスキル、リテラシーの育成や効率性に比重を置く学校が多くなっているが、精神性を大切にしているところはさすが伝統校である。

2018年度入試

東洋英和の入試は、国語、算数各100点満点、社会、理科各60点満点の計320点満点の筆記試験と面接です。

【筆記試験】
各教科とも毎年、合格者が平均で70％ぐらい取れるように問題を作成しています。 教科ごとの足きり点の設定はありません。 判定は総合得点にて行います。 Ａ日程、Ｂ日程とも難易度の差はなく、例年の出題傾向や難易度も大きく変えることはありません。 ですから、過去の問題を解いて問題の傾向に慣れるということは非常に有効です。 ４教科とも読解力、思考力、社会や学問への関心を確認する問題が必ず出されます。 問題そのものは難しくありませんが、その答えを導くためによく考えなければなりません。 問題文をよく読み、問題がどのような解答を求めているかしっかり捉えて解答する必要があります。

《国語》長文が出されますのでそれを読解する力が問われます。 漢字の問題はその意味をおさえて練習してください。 日々言葉についての知識を深めるように努めることも大切です。

《算数》まず基本的な計算力をしっかり身につけるようにしましょう。 計算、穴埋め、文章題、図形の面積、体積、グラフなどいろいろな形で出題されます。

《社会》主に「歴史」、「地理」、「公民」の3分野に分かれて出題されます。 歴史と地理といった複数の分野を合わせた大問が出題されることもあります。 解答のほとんどは基本的なものですが、問題文をよく読み、表やグラフ、図や地形図などを読み取り、しっかり考えて答えを出す必要があります。 時事問題に関係する出題がありますので、日頃から社会の動きに関心を持つように心がけてください。

《理科》「物理」、「化学」、「生物」、「地学」の4分野すべてから出題されます。 グラフや表、図などのデータを読み取って答えを導く問題です。 基礎的な内容をしっかり勉強し、問題文から読み取る力をつけておくことが大切です。 実験の仕方や器具の扱いに慣れ、観察などにも取り組んでいきましょう。

【面接】
判定の参考にする程度のものです。受験生の良い面を見たいということに主眼をおいています。特別な準備はいりません。なお一般入試の面接は受験生本人のみで行います。
2018年度入試では面接のみ開始時刻に変更点があります。 昨年度までは筆記試験終了後、全員が昼食を終えてから面接を開始していました が、2018年度より筆記試験直後から始めます。 これにより、試験終了時刻が早まります。

【帰国生入試】
2016年度より新設の帰国生入試は、国語、算数の筆記試験と面接です。筆記試験はA日程と同一の問題です。面接は、受験生と保護者1名の面接を日本語で行います。

＜試験日＞
Ａ日程：2/1（木）
Ｂ日程：2/3（土）
帰国生：2/1（木）

＜出願期間＞
Ａ日程・Ｂ日程・帰国生共通
［窓口］1/20（土）～1/25（木）9:00～15:00
※1/21（日）を除く
［郵送］1/20（土）～1/25（木）必着

＜合格発表＞
Ａ日程：2/1（木）22：00～2/2（金）15：00（HP）
　　　　2/2（金）9：00～17：00（掲示）
Ｂ日程：2/3（土）22：00～2/4（日）15：00（HP）
　　　　2/4（日）12：00～17：00（掲示）
帰国生：2/1（木）22：00～2/2（金）15：00（HP）
　　　　2/2（金）9：00～17：00（掲示）