わが子（娘）の将来像を、結婚して家庭に入るのではなく、ずっと働き続けるというように描く人が多くなっています。そのため女子でも、有名大学に進学させたいと考え、大学合格実績の良し悪しで学校を選ぶ、大学受験のシステムが整っているかどうかで判断する、そうした人が多くなっています。
週刊誌やビジネス系の雑誌が、大学合格者数で学校をランキングする記事をしばしば掲載していることからも、現在は学校側も卒業生を少しでも大勢有名大学に送り出そうと一生懸命になっています。学校説明会に出かけると、「学力を伸ばすためにどのようなことをやっているか」「大学合格者数がどのように伸びているか」といった話が多いことに気づくと思います。
が、私学に学ぶということは、それ以外にもいろいろな魅力があるので、４年なのですから大学進学という観点からだけでなくできるだけいろんなタイプの学校に足を運ぶことをお勧めします。
とりあえずここでは最近の進学校の様子を説明しておきましょう。
＜最近の進学校事情＞
大学に進学する人が多数派を占めるようになって、学校を進学校に作り替える学校が大変多くなっています。一口に進学校といっても、生徒の学力レベル、学校の伝統・特色によって力を入れる部分が違っています。
A 国公立、最難関私立大学進学を目ざす
B 医療看護系、理系進学に力を入れる
C 英語教育に力を入れ、海外の大学進学、私立大学文系進学を目ざす
D 実学的なコースを設け、専門分野の大学・専門学校進学を目ざす
もちろんこうしたことに特化しない進学校もありますし、Ａ〜Ｄの要素を複数持つ学校もあります。このように、学校によって得意・不得意があることも知っておく必要があるでしょう。
ですから、進学校といえど、大学合格者数といった結果としての数字だけでなく、学校ごとの力を入れている教育内容の違いにも目を向けてください。
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