初めての受験、親のミスで不合格ということには絶対したくありません。これから注意することは?

 これからは手続き的なことで親がやることが多いと思います。長男なので、受験は初めてです。両親とも中学受験の経験はありません。「親のせいで落ちた」ということには絶対したくありません。どんなことに注意すればいいでしょう?
  安田先生のアドバイス
「し忘れ」を防ぐことが大事

 これからの時期、いちばん心配なのが、「し忘れ」です。何日までに受験料を納入、何日までに願書を提出、何日までに入学金を納入……といったように、また○○中の集合時間は何時、△△学園の合格発表は何時……といったように、これからやることは期日・時間というものが付きまといます。
 「締め切りを過ぎてしまった!」という失敗がいちばん怖いのです。1校、2校なら混同しないでしょうが、5校、6校となってくると、思い込み、勘違いから来る「し忘れ」をしやすいのです。それを防ぐために、これから入学手続きの日まで常に持ち歩く日付入りの受験ノートを1冊用意し、受験に関することはすべてこのノートに記入するようにするといいでしょう。ノートの各ページにはどこにも共通する欄と受験する可能性がある学校ごとの欄を設けておきます。
 次に、万が一の場合を含め受験する可能性がある学校全部について、出願書類を入手し終わっているか、確認してください。もしまだの学校があったら、至急手に入れるようにします。入手した学校については、募集要項を入念に読み、出願に当たって必要なものは何かを書き出し、それぞれの学校の欄に記入しておきます。
 お金のことも重要です。受験料・入学手続き金はそれぞれいくらか、いつまでに振り込む必要があるのか、振り込む銀行・支店はどこか、こうしたことも必ず記入しておきます。
 このノートは、毎朝必ず目を通すクセを付けておくと、いちばん怖い「し忘れ」を防げます。
 受験する可能性がある学校の中に、報告書が必要な学校があれば、小学校の担任への依頼は一括して冬休み前に済ませましょう。受ける可能性が低い後半の学校であっても、直前で手を煩わせることのないよう冬休み前にお願いするのが鉄則です。通知表のコピーでOKという場合は、終業式の日に持ち帰ったら余分にコピーしておきます(万が一今現在予定していない学校を受けることになるかもしれません)。通知表のコピーは、片面ずつなのか、両面コピーなのか、注意書きをよく読んで、指示通りの形にします。
 願書の記入も、注意書きを入念に読んでから着手すること。ふりがなはカタカナで書いてあればカタカナ、ひらがなならひらがなが鉄則です。何事も記入例どおりにするという姿勢で行きましょう。
 写真のサイズも混同しないように。写真屋さんで撮ったら、ネガも渡してくれるので、万が一の場合に備えて、すぐ取り出せるところに保管しておいてください。
 用事が多いからといってバタバタすることなく、一つずつ確実にこなすことが大切です。
 


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