何回かの模試で一度も合格圏に入ったことがない、「過去問」をやってもどの年度も合格最低点に届かない、ということであれば文字通り「玉砕」受験になってしまうので、変更した方がいいでしょう。可能性がすごく低い学校の対策で直前の貴重な時間を使うのはもったいないからです。
そうではなく、５０％くらいの可能性が出たことがある、「過去問」も合格最低点を取れた年があるというのなら、第一志望校にチャレンジしていいのではないでしょうか。本人が受けたいというところを断念させるのは、本人のモチベーションに影響するからです。
また、仮に△△校に変更して合格したとしても、「やっぱり○○を受ければよかった」という気持ちが生まれるかもしれないからです。
ただ現実は、偏差値が足りなくても、過去問ができなくても何とかなるというものでは決してありません。ですから、押さえの学校をきちんと用意し、その学校の対策も十分立ててください。
お父さん・お母さんにお願いしたいのは、押さえ校であっても、偏差値や合格可能性で選ぶのではなく、わが子にとってどういう教育が望ましいのかを考え、それに合った学校を選んでいただきたいということです。そうすれば、たとえその学校に入学することになっても、学校に誇りを持てるでしょう。そうではなく、「スベリ止め」の意識しかないとしたら、お子さんの気持ちもなかなか前向きにはならないものです。
偏差値が低くても、教育の中身が優れている学校はたくさんあります。偏差値表で選ぶのではなく、是非中身まで調べて選んでください。
塾には、「これこれの併願作戦で行くので後押しをお願いします」とお話すればいいでしょう。 |
|
