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リベラルでフェアな精神をもった
「新しい紳士」を育てる
海城中学高等学校
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注目の過去問
 ある星の暦は、地球と異なっています。
下の図は、今年の1月から4月までのカレンダーです。

 このカレンダーのように、1週間は月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の5日になっていて、奇数の月と4の倍数の月は21日まで、それ以外の月は20日まであります。また、16ヶ月で1年です。
 この星の暦について、以下の問いに答えなさい。
(1) 2月1日の500日後は、何月何日ですか。
(2) 今年の1月1日は水曜日です。
   @ 今年の7月10日は何曜日ですか。
   A 次に1月1日が水曜日になるのは何年後ですか。
   B 今年のはじめから数えて、50回目の火曜日は、何月何日ですか。
解法のポイント
周期に着目する問題です。
解答・解説
1周期の日数を求めることが最初の目標です。

(1)
奇数の月は2か月ごとにあり、4の倍数の月は4か月ごとにあるので、4か月が周期になります。1年は16か月なので、4周期で1年になります。
 1周期の日数は、
  21×3+20=83(日)
 よって、500日後は、
  500÷83=6(周期)余り2日より、
  1年と2周期と2日後
 つまり、来年の2月1日の
  8か月と2日後
で、答えは、10月3日です。
(2)
@ 今年の7月10日は1月1日の
  82+21+20+10=133(日後)
  133÷5=26余り3
より、水曜日の3日後で、答えは、月曜日です。
A (83×4)÷5=66余り2
より、1年後に曜日は2日ずれます。
  水→金→火→木→月→水
と移るので、答えは、5年後です。
B 50回目の火曜日は今年になってから、
  5×50=250(日目)です。
  250÷83=3(周期)余り1日
より、4周期目の最初の日です。つまり答えは、13月1日です。
海城中 数学科主任 川崎先生のコメント
“好奇心と粘り”をもった生徒に応える海城の数学
 “こんなところにこんな発見があるなんて!”そんな体験をたくさん積んできてください。
 出来た問題についてはそれだけで満足せず、できなかった友達が「なるほど」と納得する説明を君ができるかどうかを自問自答してください。
 出来ない問題があっても嘆きは無用です。中学入試の算数の出題の背景には、多くの先人たちの英知が結集しているのです。「なるほど、それならできないこともあるな」とリラックスして、先人に敬意を表しつつ“名画を鑑賞”する気分で、その筆遣いを少しでも取り入れられるかを楽しみながら検討することが君の財産となるでしょう。
 海城は“好奇心と粘り”をもった皆さんに応える数学を展開します。君の入学を待っています。
自主独立の気概と科学的精神で次代のリ−ダーとなれ
駒場東邦中学校・高等学校
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注目の過去問
2015のように各位の数字がすべて異なる整数を「おもしろい整数」とします。
(1) 4けたの整数のうち、「おもしろい整数」はいくつあるか答えなさい。
(2) 「おもしろい整数」ではない4けたの整数が最も長く連続するのは、 から 個です。 ア、イ、ウにあてはまる整数を答えなさい。
(3) 4けたの「おもしろい整数」が連続するのは2013から2019のように最も長くても7個です。このように4けたの「おもしろい整数」が7個連続するうち、一番小さい「おもしろい整数」の一の位が9である場合をすべて答えなさい。ただし、「2013から2019」のように答えなさい。
解法のポイント
問題文の意味はとりやすいのですが、いわゆる‘当てにくい’問題です。(2)では千と百の位の数に,(3)では十の位の数に着目することで,絞り込むことができます。
解答・解説
(1) 各位の数を、千の位から順に、0から9までの数から選んでいきます。
 千の位の数の決め方は0以外の9通り。百の位の数の決め方は、千の位に使った数以外の9通り。十の位の数の決め方は、千と百の位に使った数以外の8通り。一の位の数の決め方は、千と百と十の位に使った数以外の7通りです。
 よって答えは、9×9×8×7=4536 ()
(2) 千の位と百の位が同じ数であるとき、「連続」は長続きします (少なくともaa00からaa99までの100個連続します)。
 そこで、少していねいに調べると、
・1000台では、1099、1100〜1199、
  1200、1201、1202の、104個。
・2000台では、2199、2200〜2299、2300
  ……………………………………
・7000台では、7699、7700〜7799、7800
  以上、それぞれ102個。
・8000台では、8797、8798、8799、
  8800〜8899、8900の、104個。
・9000台では、9877、9878、9879、
  9880〜9889、9890〜9899、9900〜9999
  の、9999−9877+1=123個。
 よって答えは、9877から9999123個。
(3) 十の位が0、1、2、3、4、9のとき、一の位が9である数から始めて「おもしろい整数」が7個連続することはありません。たとえば、下2けたが49である数から始めると、
  49、50、51、52、53、54、 ×55
と、多くても6個で途切れます (×は「おもしろい整数」でない)。
 そこで、十の位が5〜8の場合を考えます。上2けたがab (a、bは異なる数)であるとして、
・十の位が5の場合。
 ×ab58 、59、60、61、62、63、64、65、 ×ab66
のようになり、下線部に使われていない数は7と8なので、aとbの組は、7と8に決まります (このとき、ab58は確かに×になります)。
・十の位が6の場合。
  ×ab68、69、70、71、72、73、74、75、 ×ab76
のようになり、下線部に使われていない数は8だけなので、aとbの組は決まりません。
・十の位が7の場合。
  ×ab78、79、80、81、82、83、84、85、 ×ab86
のようになり、下線部に使われていない数は6だけなので、aとbの組は決まりません。
・十の位が8の場合。
  ×ab88 、89、90、91、92、93、94、95、 ×ab96
のようになり、下線部に使われていない数は6と7なので、aとbの組は、6と7に決まります (このとき、ab96は確かに×になります)。
 以上により、答えは、
  7859から7865、8759から8765、
  6789から6795、7689から7695
駒場東邦中 数学科主任 塩満先生のコメント
自主性から確立する、駒東の数学
 駒場東邦の数学は、自ら学ぶ姿勢を確立するために、「予習して授業に臨む」ということを指導の柱としています。中学1・2年の2年間で中学課程を、中学3年から高校2年までの3年間で高校課程を修了し、高校3年では問題演習を中心とした授業となり大学入試の準備をします。進度がはやく厳しいカリキュラムに対応するために、複数学年において、クラスを2つに分けた少人数分割授業(生徒一人ひとりに対する演習量を増やし、添削助言することにより、計算力、図形への直観力、論証力を身につける授業)を実施しています。問題を解くときに、紙と鉛筆を使って、自分の考え方を図で表したり、計算をきちんと書くことから始めましょう。
6年間で身につける自信と誇り
獨協中学校・高等学校
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注目の過去問
 6つの数1、2、3、4、5、6から3つの数を、 ÷ , , に入れ、計算結果が整数になる式を考えます。同じ数は1回しか使えないものとして、次の問いに答えなさい。

(1) に3が入るとき,式は何通りありますか。
(2)計算結果が7になる式は何通りありますか。
解法のポイント
与えられた式の計算結果が整数になるためには、どの部分が整数にならなければいけないのかを考えることから始めましょう。
解答・解説
+ ÷ が整数になるのは、 ÷ が整数になるとき、つまり、 の約数のときです。

(1)
=3のとき、 =6です。
には1、2、4、5のどれを入れてもよいので、答えは、4通りです。

(2)
=3のときは =6で、 ÷ =2なので、 =5の1通り。
=1のときは =2~6の5通り考えられます。
=6とすると、 ÷ =6なので、 =1でなければいけませんが、それはできません。
=2、3、4、5のときは、順に、 =5、4、3、2があてはまります。
よって、 =1のときは、4通りです。
=2のときは =4、6の2通りで、順に、 =5、3があてはまります。よって、2通りです。
=4、5、6のときは、計算結果が整数になりません。
以上から答えは、1+4+2=7通り
獨協中 数学科主任 田中千絵先生のコメント
正答を求めるだけでなく、求める過程を重視する
 本校では授業を通して数学の基本知識の定着を図りつつ、発展的な問題を解いたり、問題のさまざまな解き方に触れる機会をつくっています。授業は先生と生徒がやり取りしながら進んでいきます。数学の問題は答えを求めるまでの過程を考えて解いていきますが、問題によっては解き方がいくつもあります。それらの解き方を授業で紹介したり、解き方について意見を出し合ってもらう場面もあります。さまざまな解き方を考えるところに数学の醍醐味があります。ぜひ獨協でいっしょに数学の醍醐味を味わいましょう。