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山脇学園中学校さんの日記

2012年04月16日13:51

平成24年度中学入学式が行われました。
 

 4月6日(金)山脇学園中学校の入学式が行われました。春らしい気持ちのいい天候にも恵まれ桜も満開の本学園講堂で、コサージュをつけた真新しい制服姿がまぶしい新一年生256名は皆、すがすがしい表情にあふれていました。

<<学校長式辞>>

 喜びの春を迎え、万物の息吹が感じられる季節になりました。本日、平成24年度山脇学園中学校入学式を挙行するにあたりまして、多数ご来賓の方々のご臨席を賜り、誠に有難うございます。また、保護者の皆様方にも、ご多用のところご出席いただき、有難うございます。学園を代表いたしまして厚くお礼を申し上げます。
 ただ今、入学を許可いたしました256名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。厳しい入学試験に合格し、皆さんは本日から、晴れて山脇学園の生徒として勉強することになりました。皆さんが今、胸につけているハートに富士の校章は、その凛とそびえる富士山の姿から、気高さ、強さ、そして健やかな成長を表しています。本学園の生徒として、この清らかな美しさに負けない誇りを持って新しい生活の第一歩を踏み出していっていただきたいと思います。

 本学園は1903年、明治36年、東京都牛込区白金町に創設され、今年で創立109年を迎える伝統を持っています。創立者の山脇玄先生は、貴族院議員でしたが、ドイツで政治経済や法律などを学び、近代日本の法律体系を整えるために活躍された人物です。時代の先を見る優れた眼を持っておられ、明治という時代の中、いち早く男女の平等を唱えられました。そして高い教養を磨くこと、勤労を尊ぶことが近代女性の姿であると考え、この学園を創設されたのです。
 また、初代の校長となった山脇房子先生は、皆さんのちょうど右側に描かれた方ですが、女性がその本質を磨き、高めていくことによって社会の中でもっと活躍することが出来ると考え、女性の教育と地位の向上に並々ならぬ力を注ぎました。皆さんが着ている制服も、この山脇房子先生がデザインされたもので、日本で初めて定められた洋装の制服です。山脇学園の生徒によって長く受け継がれ、愛され、守られてきた制服です。この建学の精神は、100年以上を経た今でも、しっかりと本学園の教育理念に生かされているものであります。

 本校が現在のこの港区赤坂に移転したのは、1935年、昭和10年のことですが、それに続いて、学園の組織も中学校・高等学校の形に整えられました。その後、日本の社会は歴史の流れとともに大きな変化を遂げましたが、その中で本学園はそれぞれの時代に相応しながら女子教育の中核を担い続け、多くの卒業生が、社会で活躍しております。
 そして、今まで多くの新入生を迎え、卒業生を送り出していったこの講堂もこの入学式を最後に新しく建て替えることとなっています。皆さんはこの伝統ある講堂で入学式を行ったこの日を深く胸に刻んでおいていただきたいと思います。

 さて、この入学式にあたって、新入生の皆さんに、私からひとつお話しておきたいと思います。
 皆さんは入学の喜びと、今日から始まる学園生活への期待で、大変輝いています。新しい友達や先生方に囲まれ、これからどんなことにも挑戦していこうという意気込みにあふれた眩しい顔が、ここからよく拝見できます。勿論、新生活への緊張と不安もあるでしょうが、若い皆さんにとっては、それを乗り越えることも一つの大きな挑戦であり、いずれは貴重な財産となるものです。
この、希望や緊張といった今の気持ちは、新しいことに取り組むという人生の「節目」だけに持つことの出来る大事なものです。「初心忘れるべからず」という言葉があるように、私は、この気力あふれる気持ちを忘れないでいただきたいと思います。折に触れて、この入学式に抱いた気持ちを思い出すことで、常に新たな姿勢で生活に臨み、それを充実させていいって下さい。
また、毎日の学園生活の中では、何事にも興味を持ち、積極的に新しいことに挑戦していって欲しいと思います。一日一日、絶えずチャレンジを続け、昨日の自分と今日の自分とでは、あまり変化がなくても、日々、新たなことに目を向け、少しずつ努力することで、一ヶ月、半年、一年後には、自分でも驚くぐらいの成長がなされるはずです。ただその為には、毎日の心がけが大切です。ただ何となくすごすのではなく、まずは様々なことに関心を向けることです。

 皆さんは、ディズニーランドを作った、ウォルト・ディズニーという人を知っていますね。彼はアメリカの貧しい家庭に生まれ、小学校時代の6年間は、父親の手伝いのために、毎朝3時半に起きて新聞配達をしていました。その後、中学、高校生のときには絵の勉強のために夜間学校に通い、卒業後、アニメーションの会社を興しますが、カリフォルニアに最初のディズニーランド完成させるまで、35年も苦労を重ねたのです。途中で会社が倒産しそうになったり、沢山の社員が他の会社にいってしまったりという苦難の中でも、彼は決してあきらめませんでした。苦しい人生だからこそ、みんなが幸せになれるような場所を作るのだという強い信念があったのです。そんな彼は次のように言っています。
 「僕たちは前進を続け、新しい扉を開き、新たなことを成し遂げていく。何故なら、何事にも興味を持ってやっているからだ。」
この「何かに興味をもつこと」こそが、新しい道を進み、成功するための大きな力となるというわけです。勿論、何事にも興味を持ち、どんな時にも、何事に対しても、積極的に取り組む、そしてそれを毎日続けていくことは、簡単なことではありません。しかしそれでも是非、皆さんには、自分の持っている力を信じ、このような気持ちを持ち続けて欲しいと思っています。また皆さんにはそれが出来ると信じています。
 一人ひとりが目標を持ち、それに向かって真面目に精一杯取り組み、情熱を傾けることは、とても尊いことです。たとえ、目に見えなくても、その結果が必ずどこかに現れるはずです。山脇学園で学ぶ6年間を通して、自分を大きく成長させていって欲しいと願っています。

 最後に、保護者の皆様に申し上げます。この度、縁あって皆様の大切なお嬢様方を本学園でお預かりすることになりました。本学園の教職員一同、責任を持ってお子様の教育にあたり、全力を注いで参ります。これからは、ご家庭と学校が力を合わせて歩んでいきたいと思っていますので、深くご理解を頂き、どうぞご協力を下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上、新入生の皆さんが、心身健康で、有意義な学園生活を送るよう、心から期待して、式辞の結びといたします。



<<新入生代表誓い>>
 桜舞う季節となりました。つらく長かった冬も終わり、日増しに暖かくなってきました。私の心も希望に満ちあふれています。私は伝統ある山脇学園に入学できたことを大変ほこりに思います。
私には夢があります。それは英語を一生懸命勉強して、いつかイギリスに行くということです。小説や映画などで出てくるような、古き良き町並み、私もこの町並みを歩きイギリスの人々と交流をし、イギリスの歴史や文化を学びたいと考えています。しかし、将来海外に出るには日本を知り、海外の情勢を学ぶなど、広い知識が必要です。さらに将来に向けて様々な勉強をしっかりと身につける必要があります。

 山脇学園で学ぶことは高い品格を持った女性を目標とすることです。しぐさや行動だけで相手を大切に思う心を美しく表現し、どこの国でもどんな時でもその作法を忘れない品格を身につけたいです。そして、英語を自在に操り、幅広い教養と礼儀作法を兼ね備えた、外国でも通用する女性を目指してがんばります。
 校長先生を始め、諸先生方、しっかりとした山脇学園の生徒となれるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリ名: 学校生活

 

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