もちろん、人それぞれ、いろいろな意味があるけど・・・
先日の塾主催学校別セミナーでのこと。
ある学校のブースで年配のご婦人と席が隣り合わせになった。
パーティションで区切られたブースに私とそのご婦人とたった二人だけだった
(人気のない学校だったのか!?)
教頭先生の説明が一通り終わったので、次のブースへ向かうために席を立った私に、その方は手帳を差し出してこられた。
「すみませんが、ご住所とお電話番号を教えていただけませんか?」
「はい。でも・・・??」
聞けば、その方は孫の受験のために保護者としてみえたとのことだった。
尋ねてはいないのだが、ご婦人は話し始めた。
男の子の両親は何年か前に交通事故で同時に亡くなったということ。男の子が一人残されてしまったので、自分が引き取ったということ。
「私は今年で75歳になるんです。引き取ったものの、孫が大学に行くまで元気でいれるかどうか自信なくて・・・だから、せめて体力のあるうちに学校選びも手伝ってあげようとこうして来てるんです。私立中学だったらある程度は行き先がみえるでしょう?」と。
そうだったんだ・・・
働く娘さんにたのまれて資料だけ取りに来られたのかなと思っていたのだが。
でも確かにそうかな。
公立だとまた3年後に受験があるから、ご婦人にとってはこの先かなりご負担になるのもよく分かる。私立だと中学の段階である程度大学も見据えている。
「孫の友達になってやって欲しいんです。それから私も若いお母さん方(私は若くないが!?)と話す機会がないから情報も入ってこないので、色々教えていただきたいんです。何かわからないことあったら電話してもよろしいですか?」
「もちろんです。でもうちは女の子なのでお友達になれるかどうか分かりませんが・・・
ここでお会いするということは志望校も同じかもしれないので、またお話しできたら私も嬉しいです。」
私立中学を受験するということ。
いろんな理由があるということ。
ぼのさんの日記
2009年05月11日23:47
私立中学に行くということ