では学校教育の使命である「学び(学習)」を、同校ではどのように捉えてるのでしょうか。
■■■学びは絵の具、授業はパレットだ!■■■
人間は白紙の状態で生まれ、その真っ白なキャンパスに「人生」という
絵を描いていきます。学習することで人生を描き上げるための絵の具を手にし、生徒一人ひとりが思い通りの人生をデザインすることができる。「学び」とは人間の個性を開花させるため必要不可欠なものなのです。
そして、「自分の将来を設計していく力をつけるためには“実践知”を深めていくこが大切」と向芝校長は語ります。
■■■キミの好奇心が将来を創る!■■■
知識を知識のままで終わらせるのではなく、自ら探求しその経験を重ねることで、実践的な知識(知恵)とし、自分の将来を描く能力へと変えていくのです。
取り組みの一例として、中学3年時の「卒業研究」があります。そこでは生徒が思い思いのテーマを選んで、調査・考察を繰り返し、1年間かけて一つの論文としてまとめていきます。
過去には「卒業研究」でとりあげたテーマが、大学の進学先に結びついていった例も多いそうです。
このような生徒の興味関心を引き立たせる仕掛けが時期ごとに用意されており、最終的な進路へとつなげていくことが同校のねらいなのです。
■■■どういう学校でありたいか■■■
最後に向芝校長は「全員が主役、全員で前進」という目標をあげられました。個性を磨き自立した生徒一人ひとりが、仲間とともに協調しあいながら進んでいくことのできる学校をめざします。
1時間半のうち半分以上の時間が教育理念の説明にあてられていました。校訓である「人間らしく生きる」が教育の根本としてどれほど大切にされているかが伝わってきます。
説明会終了後には希望者対象の校内見学があり、ほとんどの保護者・小学生が引き続き参加されていました。先生方に一つひとつの教室や施設を解説していただきながら、ガラス張りの近代的な学校施設を興味深く見てまわりました。
また、校内には部活動に取り組む生徒たちの姿もありました。茶道部、ダンス部、バスケ部…、それぞれが集中して部活に取り組んでいる姿が印象的でした。
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取材を終えて外に出ると、校舎正面にギリシャ語で書かれた“人間らしく生きることを学ぶ”の文字が見えました。この言葉には「真に自立した人間として生きていくために、必要な知識や教養を身につけてほしい」という願いがこめられているそうです。
学びの本質に真剣に向きあい、生徒一人ひとりを一人前に育てあげる学校。
東京電機大学中高で6年間を過ごした生徒たちは、きっと自分の個性を発見し、花開かせ、社会で主体的に活躍していくことでしょう。
10月28日(日)には第2回の学校説明会が開催されます。次回説明会では、今回取りあげなかった同校の学校行事についての説明もあるそうです。ぜひみなさまにも足を運んでいただき、同校の教育に対する真摯な思いを直に受け止めていただきたいと思います。
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