毎年7月、母が習う音楽教室の発表会がある。
子どもたちの発表会とは日を変えて大人だけで行われる。
「ティー☆パーティ」という名前でサロンのような場所で
参加者はそれぞれテーブルでお茶やお菓子をいただきながら、
発表者だけがその都度、前へ出て弾くというスタイル。
大人は「舞台」などというと大掛かりすぎて気がひけるからと
楽器店担当者の発案だ。
それでも上がってしまうのだから、やっぱり人前で何かを
発表するということは本当に力量が試されることだなと思う。
普段は軽々暗譜で弾いているはずの曲が自分のテーブルを立って、たった2・3歩前に出て弾くと頭は真っ白で楽譜が飛んでしまう。
私はヴァイオリンアンサンブルで先生も入って下さってカルテットで弾いた。
前の教室で10年以上も弾きつづけているなじみの曲。
それなのにボーイング(弓の上げ下げ)を間違えてしまった・・・
やれ、子どもには自分の力を精一杯出すんよぉ~☆
なんて応援するくせに・・・
恥ずかしいったらありゃしない。
高校生の時に弾いた「エリーゼのために」を55年ぶりに弾きます
と言われるご婦人や、ジャズが好きでクラリネットを吹き始めた
お父さん、実は今年ピティナ(ピアノコンクール)に出る準備をしているですとご高齢のご婦人、皆さん、本当に音楽大好き!オーラ全開だ。
ただ、聴いていて感じたのは私自身も含め、大人に教えるということ。先生方はどれほどのご苦労だろうかと想像した。
真っ白の子どもと違って、良くも悪くも理屈で考えがちな大人。先生の言葉を頭で理解し得ても、そのまま素直に表現できない人が多い。ヘンに考えすぎてしまうのだ。その上、技術もままならない。
その点、子どもだとスッと入り、そのままアウトプット出来る。
長い年数かけて習っている大人よりも成長過程にある子どもの方がずっと上達が早くすぐに追い抜かされるのは一重に素直だからなのだなぁと思う。
それでも音楽を一生の友に出来るってことはやっぱり幸せなことと思う。
自己満足?
それで十分じゃない♪って!
カテゴリ名: 中学受験2回終了ママ
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