職場近くの大型スーパー。
思い起こせばバブルが弾けたとはいえ、景気はまだ安定していたあの頃に華々しく開店したっけ。
うちの会社もお仕事をさせていただいたのでありがたくご縁を感じる気持ちと歩いてわずか1分ほどの距離なので、大きな冷蔵庫?がわりに仕事の合間にちょこちょこ足りないものを調達しに通っていた。とても重宝していた。
今日、そのスーパーで開店当時から働く友人に5月に閉店が決まったと聞いた。
衝撃だった。
外資系に替わり徹底的な合理化が進んでいるとは聞いていたが、まさか店を閉めるなんて…
友人たちの多くがこちらのスーパーで働いている。
ある同級生は昼間にレジにいたのだが、しばらく姿を見ないなぁと思っていたら、深夜のレジに変わっていた。子どもはもう高校生だから大丈夫!とか言ってたけど、近所のやはりパートで働く友人が、配置換えを拒んだら、辞めるように追い込まれるんやで…と明かした。
最近はこんな値段で売っていいの?というぐらいの安値で勝負していた。いっとき、買う方はうれしいが、こんなに安いものを買っていいのかしら?という疑問に変わって、正直、不安すら感じていた。
半年ぶりに今日から又、ヴァイオリンのおけいこを再開した。
「ずいぶん、大きくなったね?身長幾つ?」と先生に尋ねられ
「157cmです。」と答えた次女に先生は
「もう、フルサイズやね!」と言い切った。
ついにきたか!(その言葉…)
とてもじゃないけど、今の我が家にそんな余裕はない。
母のお古を使うか、しばらくは今の分数楽器を使うか・・・
ごく真面目に
「宝くじでも当たれば考えます。」としか答えられなかった。
ヴァイオリンを始めたきっかけは昔タイタニック号沈没時、
最後の最後まで楽団がヴァイオリンを演奏していたという話を
読んで、
「持ち運びできるからどこでも弾けていいなぁ~♪」と思ったから。
楽器だって良い物にこしたことはないが、音が出さえすれば、
そこに気持ちをのせて、音を奏でることができる。
不況でいろんなことにお金を使わなくなるのは当然のこと。
十分に理解できるがこういう状況下に芸術はいったい、どういう方向に行くんだろう。
我が家の娘が習ってることなんて芸術にはほど遠いもんだが、
世間一般、芸術諸々に対価を支払うことは二の次、三の次。
もったいないし、贅沢と思ってしまう傾向。
確かに食べることが大事で一番ということは分かっているが、
こういう時こそ、芸術を愛でる時間を持つ心の余裕を持たなければ・・・
なんて考える私はやっぱり甘いのだろうか。
カテゴリ名: 中学受験は2回目ママ