たまたま車を走らせていたら横断歩道に何人もの子どもたち。
黄色やピンク、色とりどりの帽子をかぶった園児たちが今まさに
渡ろうとするところ。
早めに停まると、渡りきったところで、何人かの先生が声出して、笑顔で思いっきり手を振ってくれた!
そう、次女が通っていた園の先生方だ。
保育園は土曜日ももちろんフルだ。
我が家の娘達二人は生後三ヶ月から保育園でお世話になっていた。
(年中から幼稚園に替わった)
園には二人併せるとかれこれ10年近く、ずいぶん長くお世話になった。
今はどうか分からないが、当時は紙オムツは使わず布だったの
で、毎日10セットぐらいは持っていく、着替えの下着や洋服、週始めはお昼寝布団まであるので通園はもちろん車だった。
今でも忘れられないことがある。
たまに先生に出会って次女も一緒だと必ずこの話しがでる。
まだ2歳になったかならないか。やっと一人でトコトコ歩けるようになった頃のこと。
いつものように園の迎えで車を近くのドラッグストアに停めた。
(園は細い道に面していて、前まで車で入っていけないので、いつもこのドラッグストアに停めて向かう)
一緒に店まで戻ってきて、中で買い物をしていた。
すると、たった今まで横にいた次女の姿がない。
まあ、よくある話しだけど…
お店のどこかにいるだろうと思っていたらどこにもいない。
正直、かなり焦ってお店の人にもたのんで探してもらい、
駐車場に戻って姿を探すがどこにも見あたらない。
まさか?園に戻ったってこと?電話をかけて尋ねたがやはり戻ってはいなかった。
相当慌てていたのが分かったのか、何人かの先生が店まで駆けつけてくれた。
途中の道、また、お店の中、トイレ、駐車場、あらゆるところをくまなく探した。が、やはりいない。
すでに時間は30分近く経過していた。
その店からわが家までは歩くと15分ぐらい。
実家(家の近く)のみんなにも探してもらおうと電話をかけた。
「○○○がお店で居なくなってん!先生もみんな探してくれてはるんやけど、誰か、こっちへ来てもらわれへん??」
すると母が
「○○○?帰ってるで!さっき、ただいま~って帰ってきたよ。
一緒やと思ってたけど…もしかして、あの子、一人で帰ってきたん?」
「うそぉ~!!えっ~?ここから歩いて一人で帰ったん??」
なんと次女は一人で歩いて帰ったようだった。
もちろん、いつも車。一人で歩いたこともない。
途中に信号のある大きな交差点もある。
わ~、ちゃんと信号わかったんや~!!
安堵よりもまず感動した母だった。
あとで本人に確認したが、なぜそういう行動に出たかという説明も出来なかったように記憶している。
そりゃそうだろう。まだ言葉も二語がせいぜい…
もう少しで警察に届けを出そうという話しになっていた。
先生方も本当に喜んでくださったというか、驚いておられた。
いや、もしかしたら呆れてたかも?
色んなことがあった保育園生活の中でも一番の大きな出来事。
今日又ふと、蘇った。
あの時、ちゃんと戻ってきてくれた、あの感動忘れたらあかん
なぁと。。。
カテゴリ名: 中学受験は2回目ママ