高野山にほど近いわが町。
田舎と言えど、さすがに自然の蛍が見れる・・・
というわけではない。
娘のバレエ友達のお母さんが毎年この時期になると蛍を観においでよと声をかけてくれる。
温泉付き企業向け研修施設を営んでおられ、広大な敷地の一角にあるビオトープでは人読んで蛍博士のお父様がえさになる巻貝の養殖までされ、丹精込めて蛍の成育に力を注がれている。
人工的に作られた川辺に昼間ひっそりと息をひそめて生活している蛍たちは夜の8時ごろになるとまるで、タイマーをセットしたかのように一斉に光りを放ち、空を舞い始める。
子どもたちが歓声上げ、追いかけていっては両手で捕まえ、胸につける。
不思議なことに蛍は逃げようともせず、少しの間、光るバッチの役割を果たしてくれ、しばらくするとまた、どこかへ向かう。
オスメスの光りに違いがあるというのも初めて知った。
メスがひときわ大きく光る。オスはメスよりもひとまわり体長も小さく、光り方も弱い。
何もないと思っていた暗闇の生垣が突然光り出して、ここまでおいで!と呼んでいる。
今や何でも受験に結びつけて考える母の思考。
さっぱり、ベストな受験校が見つからない娘。
全く思わぬところに娘の行くべき学校があるのかもしれない・・・
と思ったり。
母があれこれ思いふけっている間に娘は友達と
「次は温泉やぁ~!」と叫んで走っていった。
チャン・チャン♪
ぼのさんの日記
2009年06月07日23:03
蛍の舞