電話のベルが鳴る。
夫の実家の番号がディスプレイに出ている。
おばあちゃん(姑)からだ。
夕方電話が鳴るとちょっとドキッとする。
おじいちゃん(舅)がまた、散歩から戻ってきていないの?って・・・
今夜は違った。
「テレビ買うんやったらうちのと一緒に買ったげるよ!」
地デジTV、わが家はまだ買っていない。
おばあちゃんところもまだで、どんなのを買っていいかわからないから一緒に買いに行って欲しいという内容だった。
「もう、今となってはお金の使い道がないから欲しいもんあったら何でも買ったげるよ。そっちは今一番大変な時やと思うから遠慮せんと言ってな。」
本当にとてもありがたいのだが、なんだかこう言われると逆に寂しい思いになる。
「いつまで生きれるか分からんしなぁ・・・今日元気でも明日のことは分からんし・・・」などと今まで口にしたことのないような弱気な発言が少しずつ多くなってきた。
義母81歳。義父78歳。とてもその歳には見えず元気な夫婦だが、
義父はやや認知症状が出てきている。
わが家からは車で30分ぐらいのところに夫婦二人で住んでいる。
昨日実家に行くと私の母が
「なんか、最近外に出るのがおっくうになってきたわ。」と言う。
父は父で、何十年来入っていたボランティア団体の脱会届けを
ついに出してきたと言う(こちらは皆さんが引きとめてくださったとかでなんだか嬉しそうに帰ってきた。)
母はついこの前までゴルフ三昧だったのにちょっと体調を崩してからは家に居ることが多くなった。
母71歳、父77歳。
まだまだ若いと思っていたけど、なんだか急に老けてしまってみえる。
子どもたちが大きくなるにつれ、自分達もそれなりに歳を重ねたなとしみじみ感じるがそれ以上に親たちが老いたと気づく瞬間がある。
親たちが何かして欲しいとか、子どもである私たちが何かしてあげたいとかというのでもない。
ただ、すごく寂しいと感じる。
カテゴリ名: 中学受験2回終了ママ