母の職場は家から歩いて20分。車だと5分ほどのところにある。
短大卒業後に入った会社を長女の出産をきっかけに辞め、実家の仕事を手伝うことになった。
ちょうど事務所と家の中間に保育園があり、長女、次女共に生後3ヶ月から預けて働き、5歳になると家から歩いて1分の幼稚園に変わった。
小学校はこれまた近くて歩いて5分ほど。病院も小さな診療所から国立や大学病院まで車で7・8分の距離にあり子どもを育てるには恵まれた環境だったと思う。そうそう、実家の前は産院でお産は家の別室みたいな感覚だった。
平日に園や学校が早く終わる日は姉妹は従兄弟たちが居る実家に帰るか、母の職場(おじいちゃんやおばちゃん、パパもいる。ついでに親戚のおじさんもいる。)に来て過ごすことが多かった。
母と叔母の隣の誰も使っていない事務机が彼女たちの場所。
二人がやって来るまでは甥っ子たち(妹の子どもたち)の机でもあった。
職人さんの子どもさんたちも小学校の頃はよく遊びに来ていたっけ。
今日は次女が朝から宿題を持ってやってきた。
明後日に迫った入学式当日に提出する作文3題がまだ出来ていない。
来てすぐに、近くのスーパーに原稿用紙を買いに行ったり、
図書館で参考になる本を借りてきたり、おなかが空いたとコンビニにパンを買いに走ったり・・・
その都度、あれこれと母や叔母を煩わせるのだが、それももう
今日で終わりなのかなぁ?と思うとなんだか寂しい。
一通り終えて帰っていった後、机の引き出しを開けてみると幼稚園の頃に描いていたお絵かき帳や小さい時に習っていたそろばんの問題集、書初めの宿題をここでやったと思われる使いかけの半紙・・・
色んなものが入っていた。
忙しくてバタバタしている時もあったけど、職場に子どもの声が聞こえると何とはなしに空気がふわっと和むこともあった。
気がつくと事務所の人間も皆、歳を取ってしまった。
子どもたちが大きくなるはずだ・・・!
カテゴリ名: 中学受験2回終了ママ