次世代の子育てと教育を考えるシンポジウム

次世代の子育てと教育を考えるシンポジウム

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20年後、30年後、いかなる社会状況を迎えても、わが子が力強く生き抜くためには、中学、高校および大学時代にどのような力を身につけておくべきでしょうか。これから控える大学入試改革など、教育システムの転換期において、小学生以下のお子様をお持ちの保護者にとっては、長期的な視点でお子様の進路を考えることが重要です。本シンポジウムでは、私学の中等教育の持つ多彩な魅力を通じ、大学そして社会へと続く「次世代の子育て」はどうあるべきかを踏まえ、今回は「一貫教育」で高い人気を誇る慶應義塾大学と中学校3校を迎えて、その教育力に迫りました。
■協力: 慶應義塾大学、慶應義塾普通部、慶應義塾中等部、慶應義塾湘南藤沢中・高等部
■後援: 中学受験情報サイト「WILLナビ」
第1部 基調講演「慶應義塾が目指す一貫教育」
慶應義塾大学 先端生命科学研究所 所長 冨田  勝教授
冨田  勝教授
第1部 基調講演「慶應義塾が目指す一貫教育」人と同じことをする人、人と違うことをする人

 私自身、慶應義塾普通部、慶應義塾高校、慶應義塾大学と、慶應の一貫教育で育ち、この一貫教育を受けていなかったら、今の自分はなかったと、心から思っています。他の進学校に行き、高校の後半を大学受験勉強に明け暮れていたとしたら、果たしてどんな人生になっていただろうと考えると、恐ろしくもなります。

慶應義塾大学 先端生命科学研究所
所長 冨田 勝 教授
第1部 特別講演(1)「慶應義塾普通部の教育──「学び」と「人間交際 (じんかんこうさい)」
慶應義塾普通部長 山﨑 一郎氏
山﨑 一郎先生
第1部 特別講演(1)「慶應義塾普通部の教育──「学び」と「人間交際 (じんかんこうさい)」

 慶應一貫教育の総論については冨田教授が話してくださったので、私からは各論として普通部を紹介させていただきたいと思います。創立者の福澤諭吉先生の生涯は66年。そのちょうど真ん中で明治維新を迎えることとなりました。

慶應義塾普通部
部長 山﨑 一郎 先生
慶應義塾中等部長 山﨑 俊一氏
山﨑 俊一先生
第1部 特別講演(2)「慶應義塾中等部の教育──自立した個人を育む」

 今年で創立69年目を迎える中等部は、福澤先生が説いた「男女平等」を体現した義塾初の共学校として、戦後間もない時代に誕生しました。150年以上の義塾の歴史のなかでは、比較的新しい学校といえます。戦後の草創期において、まず目指したのは「自立した個人を育む自由な教育」であり、そこには、「人間関係が明るい学校にしよう」との思いもありました。そして、この教育方針は現在も変わらず受け継がれています。

慶應義塾中等部
部長 山﨑 俊一 先生
慶應義塾湘南藤沢中・高等部長 会田 一雄氏
会田 一雄先生
第1部 特別講演(3)「慶應義塾湘南藤沢中・高等部の教育──次世代を担う国際教養人の育成」

 次世代を担う国際教養人の育成と題しまして、私からは、本校の教育への取り組みについてお話ししたいと思います。敷地面積約31万㎡を擁する慶應義塾湘南藤沢キャンパス(SFC)に大学ができたのは、1990年のこと。その2年後の1992年に中等部・高等部が設立されました。本校の最大の特徴は、大学と同じ敷地にあるため、大学のリソースをフルに活用できることだといえます。教室や運動場、食堂といった施設面はもちろん、人的な交流、大学からの講師の派遣や、大学生となった卒業生がクラブ活動の指導に通うといったことも頻繁に行われています。

慶應義塾湘南藤沢中・高等部
部長 会田 一雄 先生
第2部 パネルディスカッション 次世代の子育てと慶應一貫教育の学び
矢澤 和明氏
<パネリスト>
慶應義塾普通部
理科教諭
矢澤 和明 先生
佐藤 恵子氏
<パネリスト>
慶應義塾中等部
英語科教諭
佐藤 恵子 先生
 酒井  桂氏
<パネリスト>
慶應義塾湘南藤沢中・高等部
数学科教諭
酒井 桂 先生
髙宮 敏郎 氏
<モデレーター>
SAPIX YOZEMI GROUP
共同代表
髙宮 敏郎 氏

 慶應義塾の一貫教育校では、福澤先生の教育理念を受け継ぎながらも、各校が独自の教育を行っています。「同一の中の多様」がどのように次世代を育んでいくのか。まずは学校生活についてです。各校ともに制服の扱いや取り決めが異なりますが、校風と併せてお聞きしたいと思います。